「ソウ」というある種エクストリームな作品で一世を風靡した直後に、この王道ホラーを出してくるあたりがジェームズ・ワンらしい。むしろそれこそがワンの強さであり、彼には直球ど真ん中のホラーエンターテイメント>>続きを読む
Jホラーにおける心霊描写を突き詰めた一作。「よく考えた結果、幽霊は現実の人間とあまり変わらない」という極地に至っており、幽霊が役所広司を驚かすだけ驚かした後に玄関から出てどっかに行く。さりげなくも重要>>続きを読む
シリアスさが、気付けば腰砕けな状況へ。カウリスマキは自嘲的でやけっぱちなユーモアを突き通しながらも、「ここではないどこか」を探し求める人に「必ず居場所はある」と語りかける。今回は舞台がロンドンというこ>>続きを読む
実に見事なお仕事映画。上司の無茶振りで割を食うハメになったパイロットをジェラルド・バトラーが演じる。旅客機が墜落の危機!となった際にバトラーが発する「一個ずつ着実に」という台詞がとても良い。その言葉通>>続きを読む
あまりに幼児的な展開、シーン、アイデアに満ちた作品だが、ここまで突き抜ければその楽しさを否定できない。コロッセオで昼寝するゴジラ、虫歯が痛むコング。そして、ついにゴジラのブレーンバスターが炸裂…今年1>>続きを読む
ヴァンダム主演作。ヴァンダム全盛期の作品にはある種の新鮮さを感じることがある。それは、「『オレ』を見せるために映画がある!」というエゴイスティックとも取れる姿勢が一貫しているからだ。お約束と言わんばか>>続きを読む
社会化されてない存在の目を通して紡ぐ社会批評。特に神についての対話は実に鋭い。キリスト教信者の「『自然な状態』で神の存在を感じたことがあるか?」という質問自体が、自然状態での神の不在を前提としている矛>>続きを読む
ウォーターゲート事件以後の70年代アメリカの世相を掬い取った良作。地味な作品だが、この直後「大統領の陰謀」へと繋がっていくと思うと、パクラのフィルモグラフィ的にも重要な作品ではなかろうか。正しく「視差>>続きを読む
序盤に出てくるブレード・ランナーっぽい未来世界の作り込みは素晴らしい。絶えず雨が降っていたり、よく分からん煙がモクモクと上がっていたり、その勘所をよく押さえている。しかし、そんな画作りを90分続ける予>>続きを読む
つまらん。原発爆発までの6時間を生きるクズ男の話。諦め半分でマリファナを吸ったりセックスをしたりしていたクズ男もやはり人の子。爆発直前、涙ながらに「最後に一度だけ…正しいことをしたい」と打ち明けたと思>>続きを読む
前半部が特に凄まじい。ウェルズらしいテクニカルな撮影によるパーフェクト・ショットの連発。それをサクサクと繋いでしまう、異常なテンポ。映画演出のお手本ではなかろうか。そして、「時計」を軸とした物語の構成>>続きを読む
人間には遅かれ早かれ「ツイスター」しか観たくない時期が訪れる。僕の場合は小5ぐらいだったと思うが、久々に観てもやはり面白い。ハリケーン観測の現場からとっくに離れたつもりのビル・パクストンが、いざ巻き込>>続きを読む
見下げ果てたクズ人間が南洋の島でさらにクズになっていく。尊大で人を見下していて、傍若無人。当然、ロクな目には遭わないわけだが、彼と付き合っている先住民の娘もクズ度が増してくるところが面白い。
劇場での鑑賞は叶わなかったので、配信スタートと同時にレンタル。1日で2回観ちゃいましたね。いやぁ、景気がいい。大好きです、こういう景気が良くて元気な映画。
話は至ってシンプル。凶悪犯を護送するマニラ>>続きを読む
古民家カフェへのヘイトが、無限に高まっていくこと請け負いの傑作です。
親戚の家に身を寄せる50歳のニート男性。仲間たちと慎ましくも愉快な生活を送っていたところに、都会からある一家が引っ越して来て…と>>続きを読む
最近文章を書いていなかったので、三度復活。久々の投稿になります。
庵野秀明も仮面ライダーもどちらもまともに通って来てない私ですので、例の如く薄ぼんやりしたことしか書けないわけでありますが、本作の奇怪>>続きを読む
「血が出るなら殺せる!」
古今東西ありとあらゆる戦場を一方的に「狩場」認定し、大宇宙から首を突っ込んできては戦士を血祭りに挙げてきたスペース忍者ことプレデターさんの新作。今回はなんと1700年代の地>>続きを読む
ついにやって来た!ジュラシック・パークシリーズ最終章ですよ。シリーズへの思い入れを語り出すと長くなるのでここではしませんが、まぁ一作目「ジュラシック・パーク」は物心つく前から知ってる映画みたいなとこが>>続きを読む
ご無沙汰してます。気が向いたので久々投稿です。最近は「スティーブン・キング関連作」をチラホラと観ておりまして(と言ってもまさに星の数ほどありますので数作だけですが)、本作はおよそ15年ぶりぐらいに鑑賞>>続きを読む
ジェームズ・ワン限界突破!!
出血大サービスで観た後には思わず笑顔が溢れる素晴らしい作品でした。
個人的に最近のホラー映画に感じる部分として「もう少し普通にやれば?」ということがありまして。例えば>>続きを読む
MCU最新作。アカデミー監督であるクロエ・ジャオとのタッグであり、MCUの新基軸であるのは間違いない一作でございます。
えー、本作の話をどこからするべきか?ということに関しては凄く悩みどころでして。>>続きを読む
えー最近なんとなく忙しかったりしましてね。新作映画を観に行けていない!どころか旧作もそんなに観れていない!という地獄のような状況が続いているまっつん。まだ感想を書いていない新作映画も数作あるんですが、>>続きを読む
「あぁ、チクショウ、毎日がハロウィンだったらいいのになぁ」
そんなふうに思って日々生きている私のような人間にとっては、ハロウィン当日の鑑賞は必須!!であります、2018年から始まった新生ハロウィンシ>>続きを読む
リドリー・スコット、83歳。未だ最先端。またもや優勝。ということで今回も格の違いを見せつけてくれました。今年ベスト級の一作っ!!!
本作については方々で言われている通り、黒澤明の「羅生門」形式を取り>>続きを読む
園子温×ニコケイのタッグ。数々の名作・傑作が未公開になる我が日本国において、何故か毎年1本以上のペースで出演作が劇場公開される謎の役者、ニコケイ。オスカー俳優にも関わらず浪費癖が祟り最近は仕事を選ぶ気>>続きを読む
フランク・ハーバードの伝説的SF小説3回目の映画化(未遂も含めると4回目)。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。この人「ブレードランナー」やって「DUNE」やってってことで少し仕事選んだ方がいいと思いますよ。>>続きを読む
死霊館新作です。この死霊館ユニバースってのも油断していると続々と新作がやってくるもんだから困りますな。追うのが大変、というか多分観てないのもある。しかし、何を観てないのかもよく分からない。というこの体>>続きを読む
A24配給の日本未公開作品。つい先日、配信でリリースされたので鑑賞。こういうのを劇場でやってくれないかなぁ…と思いつつ未公開になるのもよく分かる作品。
タイトルからお察しの通り、狂信的なキリスト教信>>続きを読む
「死霊館」新作が今日から公開中。しかし、今日は台風上陸につき命を優先!明日こそは観に行くぞ!ということで予習として「エンフィールド事件」であります。
これ劇場で観た気になってたんですけど、レビューし>>続きを読む
以前にも本作のレビューは書いておりましてですね、その時は初見だったんですが、そこから3、4回は観まして。そして今回の無修正版で5回目ぐらいですかね。「もう何回か観てるのに、わざわざ劇場まで行って観る映>>続きを読む
大注目の若手監督、阪元裕吾監督による作品。最近では「ベイビーわるきゅーれ」も話題ですね(残念ながら私はまだ観れておりませんが...)。
結論から言っちゃうと、もうね、めちゃくちゃに面白かったですよ。>>続きを読む
結構楽しみにしていた作品。Twitterで本作の公式アカウントが訳のわからぬ電波系ツイートばかりを繰り返しておりまして。「なんだこれは!宣伝する気あんのか!」なんて思っていたのですが、鑑賞してみて納得>>続きを読む
こちらも暇だったのでプラリと観に行った新作でございます。僕ホラー映画って大好きで、自分でも結構観てる方だと思っているのですが、「ソウ」シリーズって1.2しか観ていなくてですね...しかも、その1.2す>>続きを読む
暇つぶしに観に行った本作。浅野いにおの原作は未読。というか浅野いにおの漫画って読んだことない....その程度の人間が書いた文章だと思ってお読みください。
全然前知識なしでプラっと映画館行ったんですけ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
MCU最新作!!!マスターオブカンフーが遂に登場である!!!
なんて風に書き出しにブチ上げておりますが、僕自身MCUに対する熱が下がっておりまして。と言うのも、やはり僕の中では「エンドゲーム」で終わ>>続きを読む
「モンタナの目撃者」を近々観に行きますので予習。テイラー・シェリダン脚本作は結構観てるんですが、これは初見。観るつもりで、何となく後回しにしているうちにこんなに時間が経ってしまいました。「その日の映画>>続きを読む