日本ではMr.BOOでおなじみマイケル・ホイ主演の、例の如くに香港の小市民を描いた人情ドタバタコメディ。ちなみに本邦公開のマイケル・ホイ主演作の総称として必ずつけていた「Mr.BOO」が公開時外された>>続きを読む
Amazonでもうすぐ見放題終了という事で観た本作、マラヤーラム語映画でキリスト教という全くピンと来ないテーマではあったが、とてつもない熱量の映画だった…。
インド南西部の漁村、いつもフラリとどこか>>続きを読む
社交界の腐った俗物を皮肉たっぷりの目線で眺める様はサマセット・モームの小説のようだし、真実の愛を無垢に追い求める様はさしずめフィッツジェラルド的である。
実際小説と錯覚するほどのモノローグの多用で、>>続きを読む
講談社刊「火の鳥伝記文庫」は、軽くググったら112巻も出ていると知って驚いた。別に偉人にあやかろうというワケでもないけど、子供の頃このシリーズを沢山読んだ。暇だったんだね。エジソンやニュートンやキュリ>>続きを読む
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前に見た時はフィルマークスに作品が登録されておらず、レビューしようがなかったのだが、いつの間にか登録されてる!
一部細かい所は省きながら、基本的には原作の「宝島」に沿ったストーリー展開がなされる。キ>>続きを読む
この映画を観るまで存在そのものを知らなかったが、リッツ・ブラザーズという1920~40年代にかけて人気だった三兄弟のコメディグループがおり、本作はそのトリオを主役にしたホラーコメディ。
巷を騒がす「>>続きを読む
東映まんがまつりで上映されたらしい、当時の超常現象・オカルトブームにあやかって作られたであろう、15分のドキュメンタリーもどき。
マンテル大尉事件、ケネス・アーノルド事件、ヒル夫妻誘拐事件など、有名>>続きを読む
上海美術製作所お得意、水墨動画(水墨アニメ)の一番再初期の作品らしい。他の水墨画物の傑作は「牧笛」(1963)、「鹿鈴」(1982)「山水精」(1988)などがあるようだが、1960年に製作された本作>>続きを読む
1980年代の上海美術映画製作所を代表する作品。
中国のことわざに「一个和尚挑水吃, 两个和尚抬水吃, 三个和尚没水吃」というものがある。
「和尚が一人、水を担いで飲む。和尚が二人、水を(二人で)運ん>>続きを読む
ディズニーによる1966年公開の短編「くまのプーさん」から3年ばかり遅れて発表されたソ連版くまのプーさん。ロシア本国ではかなり人気があり、ディズニー版を上回る人気と知名度を誇るとか。
フィルマークス>>続きを読む
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「ホンドー」などで有名な西部小説の大家、ルイス・ラムーア原作。
南北戦争が終わり、元北軍の兵士ネッド・バノン(ジョエル・マクリー)は故郷へ帰る道中、何者かに撃たれ瀕死状態に陥るが、偶然通りかかった、>>続きを読む
直球ストレートなプロパガンダ映画。実際に1931年に発足された、全員女性で構成された中国共産党の特別中隊を基にした史劇もの(といっても、後述のように現実とは著しく乖離しているようだが)。支配階級の過酷>>続きを読む
百花運動と反右派闘争の狭間で生まれた、当時の中国としては稀有な政府批判色の強い風刺劇。
数十年ぶりに再会した往年の名コンビ、韓蘭根(ハン・ランゲン)と殷秀岑(イン・シウセン)が長春映画製作所に赴き、製>>続きを読む
朝鮮日報の記者であるジェグァンと産婦人科医のヒウォンは互いに多忙な日々を送る新婚夫婦で、やっと久しぶりの休日が取れた二人。
妻、ヒウォンは一日中ソウル市内を回る楽しいデートを提案するが、出かける直前に>>続きを読む
大晦日に行われるパーティを通して、一年の最後をカラフルに描いた可愛いミュージカルコメディ。
舞台は一年の終わりを迎えるノヴィ・ゴッド(ロシアの大晦日と新年を同時に祝う祝祭)のパーティの準備に大忙しの>>続きを読む
1940年、ヨーロッパ戦線は拡大して映画どころではなくなった為、南米に市場活路を見出した第二次大戦中のハリウッドでは、ラテン・アメリカを舞台にした映画が少なからず撮られていた。
それはルーズベルト大統>>続きを読む
B級映画ばかり撮っていたランス・コンフォート監督晩年の作品。可もなく不可もない低予算吸血鬼映画。
主人公が吸血鬼シニストレ(シニスター)の存在に辿り着くまでが長く、何度も必要のない脱線をするため、話>>続きを読む
「キング・コング」で有名な売れっ子作家エドガー・ウォーレスによる、同名小説原作の英国製サスペンス。公式にはホラー映画という事になってるけど、ホラー要素はそんなでもないサスペンス。
さる老大富豪が亡く>>続きを読む
銀座カンカン娘といえば高峰秀子の曲という認識しかなかったのだが、本作ではデコちゃんに加えて笠置シヅ子に岸井明に灰田勝彦の四人がそれぞれ個性を見せた歌い方をしていて何度も流れているのに飽きさせない工夫が>>続きを読む
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有名な作品だが、まだ観ていなかった。ルパン三世2ndに「マダムと泥棒四重奏」という話があったが、元ネタこれだったのか。ルパンシリーズはそもそもが「黄金の七人」や「トプカピ」など、怪盗団ものの影響を強く>>続きを読む
ジャック・タチのスタッフだったというピエール・エテックス。去年だったかな?池袋の新文芸坐で特集を組んでいたが、予定が合わず結局行けずじまい。U-NEXTで主要監督作品を全て公開してくれているのでありが>>続きを読む
ヴァン・ダインが創造した名探偵ファイロ・ヴァンスシリーズの同名小説を原作にしたミステリー映画。
私立探偵が警察や検事に歓迎されて、紐を使った密室トリックが大真面目に語られる、夢のある探偵小説黄金時代を>>続きを読む
NHK大河ドラマに合わせたか、珍しくBSプレミアムシネマで古い邦画をやっていたので思わず観た。
たった102分であの長大な物語を描き切れるのか?前篇後篇で分かれるのかと思ったが、細かい部分はすっ飛ばし>>続きを読む
第二次大戦勃発前夜のキナ臭いニッポン、トーキョーを舞台に、外国人記者ニックが日本政府の陰謀を追うサスペンス映画。公開日が1945年4月ということで戦争末期の作品だが、それと感じさせないモダンな雰囲気が>>続きを読む
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実はこれ隠れた傑作なのでは?
「さらばラバウル」で戦争の陰鬱な気分をたっぷり味わった後に、同じく池部良が出てくる戦争物だが、今度は主演の1人が若大将加山雄三、という時点でなんだか急にBGMが軍歌からウ>>続きを読む
ラバウル戦線に生きた軍人と人々を描く、本多猪四郎&円谷英二の東宝特撮黄金コンビに脚本は橋本忍、主演に池部良と、この時期の東宝THE・王道作品。表面的にはいかにも戦後映画らしい、戦争の無謀さ、虚しさを語>>続きを読む
CGちょっとロークオリティだなと思わなくもないが、当時26歳だった監督ギンツ・ジルバロディスが全て、文字通り監督製作編音楽全て1人で作り上げた作品ということなので、その辺加味すればむしろ出来過ぎなくら>>続きを読む
日本アニメーションの父といわれる政岡憲三の代表作。
てんとう虫の可愛らしい動作からクモの器用な手足まで、驚くほどぬるぬる動く。雨上がりのクモの巣が雨に濡れて輝く描写や、葉から滴る水音が音楽になるなど、>>続きを読む
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日本の秘境、岩屋部落でシベリアにしか生息しない蝶が発見され、調査に来た生物研究所員の二人が怪死を遂げる。真相究明の為、生物研究所の所員魚崎(野村浩三)と、亡くなった所員の妹、由利子(園田あゆみ)、カメ>>続きを読む
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日本特撮映画黎明期の代表的作品という事らしく、監督、特技監督は本多猪四郎&円谷英二の黄金コンビで、キャストは東宝特撮映画おなじみの佐原健二、平田昭彦、白川由美、志村喬、藤田進、土屋嘉男と勢揃い。
サ>>続きを読む
この年代のイタリアコメディは初めて観たかも。肝心のサッカーシーンは薄めなので、スポーツ映画ないしサッカーを期待して観る向きには肩透かし。逆にサッカーに興味がない私はある意味安心して観られた。
バチカ>>続きを読む
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まさか同じ手は使わないと思ってたのに、構成が前作と同じじゃん!それだけは絶対にないと思ったのに…悪い意味の意外性は要らなかったな。
犯人の動機も意味不明過ぎるし。まあロリータ服を犠牲者に着せてるという>>続きを読む
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江戸川乱歩の探偵小説に若干フィルムノワールを加味したような作品。第二次大戦後、戦時利得税を脱税していた悪徳な軍需成金の元に「夜光る顔」を名乗る怪人から犯行予告状が届く。刑事が大勢張り込んで万全の態勢で>>続きを読む
笑った。終盤我慢出来なくなったジャームッシュおじさんによる、トム・ウェイツを介した説教(地の文)が入るのストレート過ぎる。生前レイ・ブラッドベリもインターネット大嫌い宣言してたけど、ジャームッシュもス>>続きを読む
アルセーヌ・ルパンに並ぶ、フランスの最も有名な怪盗紳士ファントマ。我が国では大正時代に紹介されており、既に公開されていた同じ怪盗物である「ジゴマ」ほどの人気は出なかったようだが、ジゴマが覆面をした荒っ>>続きを読む
U-NEXTは痒い所に手が届くのがありがたい。久々に視聴。
ハマープロが「フランケンシュタインの復讐」の成功に続き、大ヒットさせた正当派古典ホラーにして、この後の吸血鬼物に絶大な影響を及ぼした記念碑的>>続きを読む