Tullyさんの映画レビュー・感想・評価

Tully

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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.1

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大学に進学しないのは自分だけ、世間体を気にする両親にも理解されない17歳のスザンナは、多量のアスピリンとウォッカを摂取したことで精神病院に入院。顔にやけどを負った子、鶏肉と下剤しか口にしない子、病的な>>続きを読む

25年目のキス(1999年製作の映画)

3.3

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「ドリュー・バリモア」 主演のオーソドックスなラブコメ。新聞記者のジョジーが今時のティーンズの実態をレポートするため、高校へ潜入する。彼女は辛いハイスクール時代を過ごしており、この2度目の高校生活でも>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.3

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日本映画といえば 「ヤクザ映画」 か 「社会派映画」 みたいなものくらいしか見当たらない1970年代に、こんなに娯楽性にとんだ映画が作られたんで、たぶん日本中がびっくりしたんじゃないだろうか。この映画>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

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夢と現実が混同していく世界。夢を操り、夢をリンクする。現実にはどんなに願っていてもうまくいかないこともある。だから夢の中に逃げ望み叶えてずっと繋がっていたいと思う。時々あまりにもリアルな夢を見て慌てて>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

5.0

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執念の一言に尽きる。しかも母も息子がいつ帰ってきてもいいように 「ガネッシュ・トレイ」 の近くを離れようとしなかった。母と息子の絆は見えない糸で繋がっている。物理的な糸ではないので、距離によって細くな>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0

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初めてのドラン作品、感情を揺さぶられるストーリーと映像ですべてが衝撃的でした。「シングルマザー」 子どもは 「ADHDの思春期男子」 「多額の損害賠償」 状況だけみると悲劇的で救いようもないんですが、>>続きを読む

サプライズ(2011年製作の映画)

3.6

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結婚35年を迎える夫婦と、それを祝うために集ったその息子と娘たち。しかし動物のマスクをかぶった謎の集団が彼らを襲う。「惨劇の館」 「惨劇の一夜」 という使い古されたシチュエーションだが、これがなかなか>>続きを読む

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.8

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死んじゃった後って自分が死んだ事に気付かないんだと思っちゃいますね。本作だけでなく色んな作品でこのような描写が使われてます。ただ本作は死んだ時の状態のまんまであの世に居ますから、死ぬ時は綺麗に死にたい>>続きを読む

名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年製作の映画)

3.1

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コナンと言ったら、毎週のように殺人事件が発生する殺伐とした街が舞台。これはツッコんじゃいけないお約束でしょうし、劇場版は派手さを演出するために爆弾が出てくるのもほぼお約束。本作も例に漏れず、爆弾を使っ>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.0

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81階の倉庫から出火して、138階まで延焼していく様が、リアルタイムに描かれていきます。人物描写や設定は、パニック映画にあるあるの超ド直球です。「ポール・ニューマン」 と 「フェイ・ダナウェイ」 のロ>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.9

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まず特筆すべきは、ミュージカルとゾンビ映画が合体したという点。「いかがなものか」 と思い見始めたが、これが見事にマッチ。相性は素晴らしく、今後もこのような映画が増えても面白いと思った。そしてゾンビ映画>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

内容はありふれたシチュエーションの青春ドラマだった。「ジョン・トラヴォルタ」 扮する主人公はペンキ屋のお兄さん。週末の場末ディスコではスターになるダンスが取り得の平凡な青年。神父になれなかった学のある>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

4.1

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単純でストレートなストーリーがかえって心に響く。この映画は 「夢を追う人」 と 「夢を諦めた人」 、そして 「夢を追う人をひたすら応援し続ける人」 の物語。主人公は本当にかわいくてチャーミング。酒場の>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

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家族のトラウマ、過去に囚われた男の苦悩というテーマもとてもキング作品らしい。因果は巡り、あの可愛かったダニーが親父同様、アル中の中年になっている。切ない。ダニーにはダークサイドに落ちてしまった実父ジャ>>続きを読む

大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.0

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フランス大統領官邸史上唯一の女性料理人の話をもとにした映画。南極のフランス観測基地でシェフを務める現在の姿と、宮殿で大統領の料理人だった頃の姿が交互に描かれるのですが、基地での最後の夜のサプライズのお>>続きを読む

デリシュ!(2021年製作の映画)

3.8

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原題の『Delicieux』、英題の『Delicious』は、ともに 「おいしい」 「気持ちが良い」 という意味。物語の舞台は1789年のフランスのパリ郊外、そこでシャンフォール公爵の宮廷料理人として>>続きを読む

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ロビン・ウィリアムズ」 の出演する映画は、温かいコメディタッチが多いけれど、個人的にこの作品はその中でも特に優れたものだと思っています。深いメッセージ性と、バラエティ性の融合が実に素晴らしい。妻に接>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

5.0

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3部構成になっていて、ギイとジュヌビエーヴの出会いと恋、ギイの出征とジュヌビエーヴの妊娠、ギイの帰還と再会。シェルブールはフランス北部の港町、時代背景はアルジェリア独立戦争の頃。ギイ20歳、ジュヌビエ>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

4.0

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2017年。「アレックス・カーツマン監督」 アメリカ軍に所属しながら発掘作業から出た遺物を横流ししている男が、エジプト王家の禁断の扉を開けてしまうという話。かつて死の神と契約を交わしたエジプトの王女は>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前年の作品では作画もストーリーも演出も劇場限定キャラクターの過去を生かした作品への絡め方も提供された楽曲もその他もどれをとっても大変作りが良い作品になっていたので同等のものを期待して今年の作品を鑑賞す>>続きを読む

うさぎドロップ(2011年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

物語は、27歳で独身サラリーマンの 「ダイキチ」 が祖父の葬儀で、祖父の隠し子 「りん」 と出会います。ダイキチは6歳の少女が親戚中から邪魔物扱いされるのに怒りを覚え、両親や妹の反対を押し切ってりんを>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、15年前のアメリカで起きた、ある事件が描かれて始まる。追われて逃げ惑う男が撃たれるが、これがどう後に繋がっていくのか。そして、世界最大のスポーツの祭典 「WSG」 の記念すべき東京開催を迎える日>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前半の二人のストーリーが別撮りであったと聞き、この映画の構成の意図が理解できた。真っ直ぐな刑事が追う、一筋なギャング。お互いに一匹狼である。信じる事、それは 「自分」 悪の中で悪を貫くことはカリスマを>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

チェイニーとブッシュがそっくりで笑ってしまう。チェイニーは2度の戦争で多くの自国民、他国民を死に至らしめた責任を負っている。笑えないエピソードばかりにも関わらず、コメディとして面白い。そして笑いながら>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

モノクロだからこそ映し出される光と闇のハイライトの美しさ。モノクロだからこそ生きるシャープな構図。緊迫感。素晴しかったです。思ったよりお話はずっと複雑で微妙でした。戦時下のウィーンという、いわば無法地>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

物語は新聞王ケーンの今際の言葉、「バラのつぼみ」 の意味するところは何か。それを一人の記者が生前ケーンと親交があった人物たちへのインタビューを軸としながら、ケーンとはどんな人物だったのか、解き明かして>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どんなに酒に溺れても、どんなに醜態を晒しても、諍いの大小を抱えてても、物語を生み出す才能だけは鋭敏なまま。半分は壊れてるような人であっても、ギリギリ許容されてた時代だったのかな。あまり良い印象を持たれ>>続きを読む

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