牧史郎さんの映画レビュー・感想・評価

牧史郎

牧史郎

お早よう(1959年製作の映画)

4.0

次男のイサムちゃんが可愛すぎるよー!もうそれだけで傑作!!経済と庶民の感情の関係が丹念にコミカルに描かれている。一億総白痴化への懸念は見事に当たってしまったな…スマホで更に…!ぶつくさ。

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.5

音楽の扱い方が見事…!
モノレールと電車と車の扱い方とかも良かった。
ちゃんと濱口映画の萌芽がそこかしこに感じられつつ、俳優の芝居とかは若書きといった感じ。

ドキュメンタリー:映画監督ミヒャエル・ハネケ(2013年製作の映画)

4.0

作品が年代順に遡って最後に(当時の)最新作に行き着くなど、編集が良い意味で上品なドキュメンタリー。

ハネケ作品の登場人物がカメラの後ろでは普通に笑ってたりしててちょっと安心した。特に『白いリボン』の
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.0

めっちゃブレッソン!(何度言うんだ…笑)

でも!すごく新しい表現を切り拓いてる!

最初の作品にして最も何にも似てない新しさを持ってる気がする。というのは、これがハネケ作品の中でも一番謎が謎のままで
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シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

-

山崎版ゴジラよりはこちらの方が初代と造詣が似てるせいかモノクロでして映えてたが、やはりこちらもカラーでみたくなった。なんか人物の場面が、岡本喜八的であるが故かモノクロが良さげに感じられた。

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

-

白黒にしたことでよりいっそう芝居の嘘臭さが際立った気がした。素晴らしいゴジラの表現もカラーを想定されて作られてるので、白黒のコクより物足りなさを感じてしまったなー。

71フラグメンツ(1994年製作の映画)

4.0

こんなに面白いとは…

日常の断面を積み重ねていき、最後、ニュースの一部に組み込まれて、全ては消費される情報の一部になってしまう…

『エレファント』であり『ラルジャン』であるんだけど、ハネケでしかな
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正義の行方(2024年製作の映画)

4.0

現場の警察官にとっての正義と国家司法の在り方における正義。有罪と無罪の問題と、無実かどうかの差異。色んなものが絡み合っている。「それ以来、同様の事件が起こってないのが有罪の証拠!」といった主旨の元警察>>続きを読む

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

4.0

『ラルジャン』をあからさまに想起させるような手元のショットと貨幣のショットの連続。

全ての犯罪が社会構造の中にある必然的なものであることを示しているかのように。

それでいて、動機は「弱虫」と言われ
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

2.0

微妙すぎた。
昔の日本映画の歴史絵巻大作!みたいな、事実を羅列するだけ系の映画という感じ。
都合良く兄と対面するなど、肝心なところでリアリティがなかったりするところまで。音楽も芝居も大袈裟で疲れるし。
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇(1997年製作の映画)

-

独立した映画という感じはしないけど、元のエピソードがどれも良いので見れてしまう。

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

-

映画というのか、現実の記録として、、、今これが起きていていることが苦しすぎる。ウクライナだけじゃなくガザでも…

ちょっと点数をつけられるものじゃないと思った…

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

1.5

オピオイドの問題とナンの問題の繋がりが全然わからず。写真家のドキュメンタリーでその人の写真をバンバン流してモノローグを重ねるって手法がそもそも映画として工夫が足りてない気がする。いろいろと勉強したらも>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

2.0

人物に生気がなく、かといって寓話としての魅力も感じられず、めちゃくちゃ消化不良だった…

評価が高いので分からなかった自分が恥ずかしくなった(๑・̑◡・̑๑)

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

何も言わなくていい。
沈黙は悪くない。
多くの人が沈黙のチャンスを逃して、多くのものを失ってきた。

座右の銘にしたい……
日本人は沈黙しすぎな気もするけど、、ある意味でこの台詞と原題の深さは言葉のコ
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.0

戦争が終わらなかったら黒澤明はどんな映画を作っていったのだろう…(戦争が終わらなかったら映画自体作れない世の中になっていたか…^^;

ふと、そんなことが頭をよぎった作品。

エノケンは有名だけど初め
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なつかしき笛や太鼓(1967年製作の映画)

2.0

最後ひたすら試合を見せ続けるのにはたまげた。時折カメラが追えなくなるくらい質の高いをしている子供たちに驚きつつ、人物がまるで描かれてないので、良くない意味でドキュメンタリーで子供の試合を見せられてるよ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

人類の終わりの始まりにまつわる物語というのだろうか…見ていてずっと苦しかった。

ゲイリー・オールドマンのトルーマン大統領のシーンが印象深い。

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

久々に!(と言ったら失礼かもだけど)山田洋次作品で素晴らしさがあった!一緒に暮らすのが希望というラストが現代だよなー。98歳のおじいちゃんと見られて良かった。吉永小百合もよかったなー

牡丹燈籠(1968年製作の映画)

2.0

怪談モノってどう見たって怖いとは思えないから、どう見たら良いのか知りたい。リアルタイムの人たちはどう楽しんでたのか気になる。

search/サーチ(2018年製作の映画)

2.5

ほとんどがディスプレイ上の映像で構成させてるというところがすごい。けど、それが面白いかと言われると、自分にはそこまでピンと来ず。

湘南爆走族(1987年製作の映画)

2.0

紫のトサカみたいな台詞が面白い。なんか幸せそうで良い。笑

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど、期待値が高すぎたせいか少し物足りなさも。長さを感じてしまった。夫婦喧嘩は犬も食わぬ…みたいな諺あったけど、ワンちゃんにあんなもの食べさせてo(`ω´ )o

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

変な映画すぎて期待してたものとは違ったけど、最後のあのシーンでさすがに呆れていい加減おわんないかな…と思い出したら、主人公も同じ顔になってて、「あ、それが狙いなのか…!」とアハ体験みたいな気分になった>>続きを読む

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