牧史郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは最高だった!
ミーガンが魅力的すぎる。
主人公から見てディストピア的に見えるミーガンの宣伝動画の中で、主人公が見えていなかった世界を全てミーガンが見ていたことを姪っ子が言ってるという最強の皮肉。
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

4.0

ちゃんとみんな愛おしくなった。
うめちゃんの魅力がしっかりと見えるから全体にリアリティがある。
中学受験の頃の自分を思い出せたなー。

男の顔は履歴書(1966年製作の映画)

4.0

これまた面白かった!
今見てもセンセーショナルなどころか、今こそやるべきなのにやれなさそうなものをエンターテイメントの文脈で思いっきりやっているのがカッコ良すぎる!!

瞼の母(1962年製作の映画)

3.0

何が主題なんだか、さっぱり意味が掴みづらかった……。笑

加藤泰らしいリズミカルでパワフルな描写は江戸時代をイキイキと生き返らせていて好きだったけど、芝居も大仰なわりには芯を食ってない気がしてしまった
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みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

4.0

何も知らない状態で観たかった…!

ネタバレになってるあらすじがなければ、切り裂きジャック的なフェミサイド事件に見せかけて、視聴者のジェンダーバイアスによる先入観を何度も転倒させる凄まじい映画体験にな
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

綾野剛、ひたすら良すぎ。最後の笑顔とか。笑
終盤の非現実的な綾野剛の復活っぷりは止められないファルス性の象徴ということで理解しておく。笑

ア・ストーリー・オン・ザ・ショア(2019年製作の映画)

2.0

映画作家が、作品を発表した直後&脚本に入る前の構想を練っている段階にカメラを向けているドキュメントってあまり見たことないので貴重かもしれない。
でも、何となくカメラを回しているだけで、何の核心にも迫れ
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懲役十八年(1967年製作の映画)

4.0

傑出してた。

モルヒネを打って闘いに挑む戦争を引きずった男と、経済的に成功してウイスキーを呑んでから戦いに挑む戦後を象徴した男との哀しい闘い。

ユーモアもバイオレンスも全てが洗練されている。

怪談お岩の亡霊(1961年製作の映画)

4.0

凄絶極まる負(腐)のオーラ満載の大傑作。
ここまで最低胸糞男が主人公というのは珍しいのではないか?

唐突に若山富三郎が、踊っているお岩さんを思い出す場面があるのだが、そんなんで贖罪や浄化できるような
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明治侠客伝 三代目襲名(1965年製作の映画)

4.0

これは凄まじかった。冒頭から濃密な画面の連べ打ち。よく言われるようにカメラが本当にすごいが、キャラクター造形も見事に全員いい。安易なボンボンの津川雅彦、気楽な自由人だけど狂気も孕んでいる藤山寛美、棒読>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

2.0

寓話として成り立たせるにはディテールが疎かに感じてしまった。。。語っている事の妥当性はあれど、あの環境で「権利」って言葉をあれだけ留保なく話せるとかあるのかなぁ…。演劇として見たら気にならないことが、>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

分かるような分からないような不思議な映画。好きだったけど、色々調べてからまた考えたい。

怪物(2023年製作の映画)

4.5

台風一過の次の日に見られてエモすぎた。映画館出たら晴れてて胸が熱くなった。

映画館で観客の混乱と緊張と高揚がビシビシと伝染してる感じして凄かったなぁ…!

大切な人がいればそういう人と見てほしい映画
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

2.5

あらゆる面のディテールを大切に突き詰めた上で、30分くらい削ったらもっと面白くなりそうな気がした……!主演の伊東さんのお芝居と存在感は印象的だったなー。

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

予想通り、凄く辛いというか…どうしようもないんだけど苦しくなった。でも後味は悪くはないのかな。深く向き合えなかったな、描かれている事実自体が重すぎて…。

最後の夫婦の嫌な感じは今の先進国の神経質で何
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アンナと過ごした4日間(2008年製作の映画)

4.0

まさかのこの怪作をレビューし忘れてたとは…!学生時代に親友とイメフォに観に行った。ポーランドという国の裏寂しそうな景色と共に、アート映画との出会いとして鮮烈に記憶に刻まれている。

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

2.0

期待値が低すぎたので多少は楽しいところも見られた。
アーヤの図太い性質とそれを表現した動きや表情は悪くなかった。

でも、途中から内容がさっぱり。終わり方も??という感じ。

先輩のご家族と見たのだが
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ベストフレンズ(1981年製作の映画)

3.5

終わり方のあっさりさ。また喧嘩して、また仲直りして、年齢を重ねてもワインを飲んでいくんだろうなーって感じがすごくかっこよかった。細かいところのユーモアが古き良きアメリカ映画の香りを残していて素敵だった>>続きを読む

神山アローン(2017年製作の映画)

3.0

素敵なショットと魅力的な被写体はあるのでセンスは感じるが、監督の中途半端な出方はどうなんだろう?

もっと徹底的に自分を出すのか、観察者として存在するのか。そこは惜しいと感じた。

おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.5

夫二人組がスコッチで乾杯するのを鏡越しで映してから、ゲームが同姓の争いから同性の争いに展開するところが面白かった。ユーモアの距離感がなかなか良かったな。

リベラル派代表を演じるジョディ・フォスターが
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

4.0

一個ずつの表現のディテールが素敵だった。
ダンブルドア先生とウォルデモートの対決は想像力溢れていた。
シリウスとハーマイオニーの寄りのショットでそれぞれ素敵なカットがあった。
ルーナもなんか良かった。
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書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.0

歌舞伎の造詣ないのに所作芸術の美しさで観ていられる。

大野一雄のところが良すぎた……
あと謎に一瞬インサートされる高級車内の玉三郎とチャゲアス?みたいな歌謡曲の闖入。たまらない。

劇中劇は撮影照明
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わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

3.0

まさに今の日本にこそ必要な内発性にまつわる映画。

キネマの神様(2021年製作の映画)

3.0

ジュリーがなんか面白い。
志村けん感を出してるのかな?

評判イマイチみたいで筋書きは確かに??なところも多かったけど、監督はこう亡くなりたいのかなーと考えると胸が熱くなる。
あと、エンドロールの大船
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

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みんな良かったけど、長男の俳優さんがなんかステキだった。

ブリット(1968年製作の映画)

2.5

内容はさして面白いとは思えなかったけど、不思議な虚無感があった。犯人が撃ち殺された後、警官に向けて?同僚の警官が帽子を取ってる横で牧師らしき人が十字を切ってるところとか。あとは終わり方のダウナーさがや>>続きを読む

不良少年(1961年製作の映画)

3.5

非職業俳優の劇映画という面ではブレッソンを想起するが、ブレッソンのような無機質なアプローチとは対照的で、フェリーニの映画のようなカオスが印象的だった。ディテールの豊かさは実際のエピソードを実際の当事者>>続きを読む

くじらとり(2001年製作の映画)

4.0

水が溢れだす瞬間に劇場がゾワっとする!これぞ、演出。一回壊してしまったからこその水の決壊。そこに一拍を置くことで驚きが増幅する。色々とポニョの原型な感じ。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

掴みどころはないけど何となくユーモアのある斎藤工さんをウルトラマンに。
ダークでセクシーな雰囲気をまとう池松壮亮さんを仮面ライダーに。
……というキャスティングのセンスはさすがすぎるけど、等身大で戦う
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