漫画原作の映画化作品として、最高峰なんじゃないか…!
原作を読んだことはないのだけど、読みたくなった。
漫画の良さをしっかり活動写真の面白さにできてるというか。
クライマックスの馬と荷台のところな>>続きを読む
とにかく、それぞれのお芝居が面白かった…!
最後の「やっぱり別れたくない」というところのダサさが最高だったな。笑
車の運動が、スクリーンバックっぽいものから、生の風景になって、バイクになって、最後は歩く…というかたちで、徐々に陽子が外の世界に溶けていく感じがうまいなーと思った。
ヒッチハイクものって定番があって>>続きを読む
これも良い…良すぎる…最初は何がテーマなのか分からず、ウトウトしたけど、気づいたら、鳩の傷がいえるように、自然と引き込まれていた。正直もう一回くらい観たい。こういうお話で恋愛の要素を入れないで面白くす>>続きを読む
これまた魂が震えた……。
銃を手にしても、「三角形」にはならない。
言葉による壁が恐怖を生み出す。
単なる善意とかじゃなく、したたかな「貸しを作る」というのもいい。
本当に今の時代に必要なことを適切な>>続きを読む
撮影監督・宮川一夫がとてつもなさすぎる。
海や川の撮り方…裸で沐浴する場面のこの世離れした美しさ…言葉を失う…
でもちょっとだけ物足りなさを感じるのは監督の特質な気がする。
画面も岩下志麻も美し>>続きを読む
どこにも行けないロードムービー。
「道のないロードムービー。愛のないラブストーリー」
…って監督が言ってたとのことだけど、名言かつ的確にこの作品を評してるなあ…。
原型にゴダールがあるのは明白だけ>>続きを読む
こんな面白い作品が未公開だなんて…!
エメラルド・フェネルって監督すげぇ…と思ったけど俳優さんなんだ。
『太陽がいっぱい』から連なる憧れと同一化の欲求の物語。
カラックスが、かつての富裕層は半神た>>続きを読む
素晴らしかった……
言葉の溢れる法内の世界から法外の世界への移行の見せ方は分かりやすいのだけど、その上で「街には木があり、森にはゴミがある。だからどっちも同じだ」みたいなことを言わせて、観客の”読み>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
最近のカンヌ受賞作品にしては(?)、優しさがある作風という感じがしたなー。いろんな現代のテーマを押し付けがましくなく表現しているところが素敵だった。九十年代を舞台にしたのはどうしてなんだろう。
この>>続きを読む
この手の映画はごまんとあるが、ちゃんと避妊してれば済む話を延々と…みたいな気分に陥るか、あるいは感傷的になりすぎるか(その最高傑作が『ブルーバレンタイン』とか…!)のどちらかのパターンが多い気がする。>>続きを読む
こんな自主映画作ってる人がでてきたら衝撃を受けるよな……。笑
同世代で見て、自分が作ることを諦めた人が結構いそう。笑
ながら見だったので、内容はあまりつかめなかったんだけど、物や人のフェティッシュな動>>続きを読む
サイレント映画を最新にアップデートしたって感じの動き^_^
食べちゃうってところに驚きと情動があってたまらないよー
ヒッチコックの映画をちゃんと見られるものは全部見ようと思った。
トリュフォーの早逝が悲しい。50代60代の彼の作品を見たかった。ヌーヴェルバーグの作家で最もヒッチコック的なものを受け継いでいる一人で>>続きを読む
かなり面白かった!
何かが起きてるのにその全体像が見えない系の傑作(他に何があるっけ?テレビ版のエヴァ以外で…)
アメリカの疑心暗鬼が反映されてる映画だけど、世界中みんなこんな感じになっちゃってるよな>>続きを読む
ジム・ジャームッシュが言ってた言葉だったかな?「犬は何か分からないものを見た時に首を曲げてもう一度、見つめる」。同じものを違う角度から見ることが創造性。面白いなー。
小さい頃に異なる二つの価値観に引>>続きを読む
もはや人間国宝の伝統芸を観るような映画。森光子のでんぐり返し何回目…みたいな。笑
初めてイーストウッドの映画で「老い」を感じたな。そういう意味では緩い映画なんだけど。それが一周回って素朴な味わいとい>>続きを読む
元となってる(?)映画の方を先に見ないとこの面白みが分からないか。笑
とんがりヘアのワンコが可愛い。
ミアゴスの最後の長台詞とエンドクレジットのアップの凄さ…笑
ハワードの行く末をあのショットだけでちゃんと説得力を持って感じできてるのが凄すぎる。
内容はすっごく現代!
結構な人がミアゴスの言ってる>>続きを読む
自分を透明にさせて、廊下や畳の軋む音で表現してるのが面白かった。異様な気配を映し出すことに成功しつつ、モノローグがやや直接的にすぎたか。
少年時代の主人公の家に『フルメタルジャケット』のポスターが貼ってあるのって痛烈なアイロニー?どんな批評性によるものなのか気になりすぎる(笑)
それにしてもご本人たちを使って、普通にカット割してこんな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『犬神家の一族』のリアル版。
これぞ「芝居」を見る映画という感じ。
中村鴈治郎、浪花千栄子の悪どい芝居の面白さ。
若尾文子もただの可哀想なお姉さんって感じじゃなくてちゃんとしたたか。そりゃそうだよね>>続きを読む
めちゃくちゃ面白かった。よくこんな話が思いつくな…。最後のシーンは賛否ありそうだけど、僕は好きだったな。
アスガー・ファルハディは『彼女が消えた浜辺』を大学時代に見て以来(映画を本格的に見始めた頃だ>>続きを読む
2023年、老巨匠たちの新作ラッシュの締めくくり。
宮崎駿、リドリー・スコット、アキ・カウリスマキ、北野武、そしてヴェンダース。
ここまでどれも面白かったけれど、これはまあまあという印象だった。
美>>続きを読む
雌牛が二匹続いた後に仔犬が出てくるあたりに映画の悦びが…!
モノローグから音楽の切り替えが何とも味わい。
どういう文脈で作られてどういうかたちで公開されていたのか気になる。こんな作品が見られるなんてU-NEXT最高すぎ!
このレビューはネタバレを含みます
あっさり犯人が出てくる。
その犯人が変質者というふうには見えず、家庭では良い父。妻に対しても抑圧者として振る舞っているわけでもない。
こういうパターンの場合、主題は「彼がなぜそうしているのか?」にな>>続きを読む
その時代に対しても古くさい演出の羅列に思えたが、作業しながらBGM的に部屋にかけておく映画としては最適(決して悪い意味じゃない)。なんというか癒される。近い時代のノスタルジーというのか…おじいちゃんが>>続きを読む
とにかく実際の当事者である虎男さんが出ているのが凄すぎる。しかもカメラに全く押されることのない強靭な存在感。素人の味とかじゃなく、この物語に出ているどの人よりも俳優らしい顔と実在感である。フィクション>>続きを読む
総集編っぽかったっけど楽しめた。
4時間以上あるというロングバージョンも観てみたい。
インタビューでリドリー・スコットが「彼は欠点が多すぎたからあれだけの成功を収めた」みたいなことをホアキン・フェニ>>続きを読む
ラストシーンの落とし方が素晴らしかった。
あと、微妙に不気味に見える(現代劇やる時の)山田洋次的ユートピアが今回も後半からじんわり滲んでて本来の意味とは違う意味で燃えた。笑
ただ、寅さん的な人物造>>続きを読む
こんな時代だからこそ、あえてシンプルな恋愛劇にしたかったのかな。時代が暗くなればなるほど、小さで不器用な希望が輝くということか。
めちゃくちゃ独創的で面白いところと弛緩してるところが交錯しながら、とはいえ3時間全く飽きさせずに見せ切れることは何よりも凄いことだと思う。
震災のところの表現は凄まじく、震災表現を一つまた更新してい>>続きを読む