Lifewithmoviesさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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プレジデント(2021年製作の映画)

3.7

ジンバブエ共和国のクーデター直後の大統領選ドキュメンタリー。国に対する若い指導者の熱意と待望する民衆の熱とはうらはらに、起きる出来事は無常ともいえる。フィクションではなく、ドキュメンタリーだからこそ、>>続きを読む

サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者(2019年製作の映画)

3.0

日本公式には未記載でしたが、ヴィジャイ・セートゥパティなど助演が豪華で、インド映画好きがみると、違う楽しみがある。脚本とアクションシーンが雑。『RRR』などを観たあとだと、どうしても不満が残る。物語は>>続きを読む

人生は、美しい(2022年製作の映画)

2.2

作品のストーリーラインはシンプル。ラストに少し工夫がある点は良いが、物語の中のドラマ性が薄い。ミュージカルシーンの歌は、歌詞に意味があるのでマシなのだが、ダンスシーンが作品に効果がない。インド映画のミ>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.2

鬼才デビッド・フィンチャー監督最新作。『セブン』『ファイト・クラブ』の人気もあり、Netflixオリジナル映画でも、スクリーンで観たい勢が劇場へ集まり、満席(笑)作品は、仕事を完璧にこなそうとするプロ>>続きを読む

配信犯罪(2021年製作の映画)

4.1

ネットの生配信を観ているワンシチュエーション(ほぼ)作品ですが、面白いのはカメラやWEB機器の使い方。同じく韓国映画『コンジアム』でも、ドローンや生配信、監視カメラなど駆使されていて面白かったが、アッ>>続きを読む

大雪海のカイナ ほしのけんじゃ(2023年製作の映画)

1.5

SFとして整合性が取れていない。雪、水、霧、そして空気(酸素含め)を、科学的法則そのままに使っているはずなのに、雪海、含め、物理法則を無視している。SFなので、フィクションで変更してもいいが、変更後の>>続きを読む

ムービー・エンペラー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

第36回東京国際映画祭ガラセレクションで上映。アンディ・ラウが、香港映画スター、ダニー・ラウ(もちろん架空です)を演じ、映画祭での受賞という名誉を求め、新作で農民役を演じようとしたところから起きるコメ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.2

完成度の高いオリジナルSF。現代の人種差別の問題が、SFの形に変化していて、面白いのは、人間側が差別主義で、AI側が被差別主義側という形で反転している。オープニングも洒落ていて、古いチープな映像かと思>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.3

完成度の高さを感じる作品。70分という尺だから、という訳ではなく、ラストまで集中して観ることができる。最近、少年漫画系の作品の映画化が多いせいかもしれないが、過激なシーンや格闘シーンの多いアニメが多か>>続きを読む

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

2.2

予告編が、途中からエンタメ作品だと切り替えていましたが、このままではまずいと配給側も考えたのだろうか。政治エンターテイメントとしては、(フィクションとしての)政治家の恐ろしさや派閥争い、政治闘争、政界>>続きを読む

メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

1.6

A24が北米配給という言葉を信じたが不発。ミステリーでありながら、推理役が置かれず、物語の軸が安定しない。一方で、ワンショットの悪い面が出ていて、衣装は素晴らしいが、画面に変化があまりなく、退屈。会話>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

3.9

「春画」「愛」「エロス」などを描いた恋愛コメディ。日本映画では、あまり見かけないテーマの組み合わせ。『さよならくちびる』の塩田明彦監督が原作・脚本も務める意欲作。内容的には、実はフランスなどヨーロッパ>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

5.0

2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション。監督のクリスティアン・ムンジウは、『4ヶ月、3週と2日』で第60回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞後、『汚れなき祈り』で再び第65回カンヌ国際>>続きを読む

あみこ(2017年製作の映画)

4.0

ぴあフィルムフェスティバルin京都2023にて鑑賞。劇場公開時に観てなかったので、良い機会。脚本や構成は粗削りながら、暴力的なほど「監督の感情」が込められたシーンの連続で、ラストまで物語を牽引する。山>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.4

相模原障害者施設殺傷事件を背景に、、辺見庸原作の映画化。日本における障碍者差別、優生思想、ヘイトクライムなどが描かれる一方で、主人公洋子を通して、観客に対して「自分事として」、自分の価値観、家族、友人>>続きを読む

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

4.4

承認欲求に取りつかれた女性を描いた北欧ホラー。第75回カンヌ国際映画祭ある視点部門正式出品。とても好み(笑)
私たちでも、少なからず承認欲求はあると思いますのが、この作品も前半は、とても身近に感じるよ
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.1

全編、岩井俊二カラーが炸裂している178分。『ラストレター』など最近の作品は、岩井監督の作風が少し抑えめでしたが、この作品は、初期の『PiCNiC』や『スワロウテイル』を彷彿とさせる、岩井イメージが表>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.6

実話を映画化する話は多いが、この作品は時間の経過も、ほぼそのまま再現しているので、再現性がとても高い。それだけに、恐怖が伝わる。ニューヨークで、双極性障害を患う黒人男性が、医療用通報装置を誤作動で駆け>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.7

デンゼル・ワシントンが演じる「必殺仕事人」が悪を葬ります。一瞬で。英題は「The Equalizer 3」でFINALとされていないが、最終なのですね。今回、CIAエージェントとして、ダコタ・ファニン>>続きを読む

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.7

ダンスシーンは、パリ・オペラ座のプロダンサー:マリオン・バルボーが映画初主演で、コンテンポラリーダンスも、奇才ホフェッシュ・シェクターが務めているので「本物」です。一方で、脚本は単調で、挫折したダンサ>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.0

まず、ジャズにそれほど思い入れがないため、物語の中におそらく「ジャズ」を入れ込んでいるのか、とは思うが、そもそも刺さらない。また、キャスティングに違和感があり、森田剛は「あの男」の設定には見えず、松尾>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

2.8

二宮和也、波瑠が主演。二人の演技は、とても良く、映画としてはバランスが取れている。一方で、脚本は、ビートたけし原作ということで企画が通った感があるぐらい、展開も読めるし、工夫もない。ビートたけし原作で>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.3

今泉力哉監督新作。今泉節が炸裂するオリジナル脚本とは違い、原作付で共同脚本なので、シリアス今泉作品(笑)真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太と演技力抜群の俳優陣が揃い、中でも、真木よう子の>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

1.5

韓国のウェブ短編マンガを、『リング』の脚本家 高橋洋ということですが、地下鉄を舞台にした劣化版『リング』。要素や仕掛けは、『リング』のオマージュでしかない。ジャンプスケアを多用しても、面白くなるわけで>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.2

『さよならの朝に約束の花をかざろう』の岡田麿里監督・脚本ということで期待大で観たのですが、いまいちでした。時が止まった街、煙、裂け目の向こう側という世界観は、オリジナリティあって、いい感じなのですが、>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.8

原作コミックは既読。ドラマ未鑑賞で、映画のみ鑑賞。キャストの豪華さ、原作の素晴らしさ、ドラマ効果、宣伝力で興行収入1位は理解できるが、映画作品としてのクオリティとしては、イマイチ。キャストは、菅田将暉>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

レースゲームの優勝者がプロのレーサーになる実話を元にした物語。同じ設定で台湾映画『スリングショット』(2021年)が制作されているが、『グランツーリズモ』はソニーピクチャーズ製作で、PS等グループの支>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.8

20年間の映画製作・脚本執筆・メディア対応と海外渡航が禁止され、2022年7月に当局により収監されたジャファル・パナヒ監督作品。撮影は、前述のような制限がかかるので、都市部のシーンは、遠隔から指示をす>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

4.3

「イカゲーム」のイ・ジョンジェが初監督。そして、盟友チョン・ウソンとダブル主演の王道スパイサスペンス。第75回カンヌ国際映画祭公式招待作品。1980年代が時代背景なので、光州事件始め、代表的な歴史的な>>続きを読む

まなみ100%(2023年製作の映画)

1.5

2023年9月29日@アップリンク京都
青木柚、中村守里、伊藤万理華のキャストは、良い演技。一方で、脚本というか、描かれている内容が、ただの無責任な男のノスタルジーを100分みせられているだけで、何も
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

2023年9月24日@movix京都
ケネス・ブラナー演じるポアロシリーズの最新作。原作から、わかりやすいように、登場人物や設定が改変されているので、とても観やすいつくり。
編集部的には、ゲストに霊媒
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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

3.7

2023年9月24日@MOVIX京都
酒井麻衣監督の最新作。元々、京都造形芸術大学映画学科出身で、自主映画を製作されていたのですが、最近は、ドラマやMVが多くて、長編監督のチャンスは難しいか、と持って
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

2.8

2023年9月23日@MOVIX京都
ブラム・ストーカー原作『吸血鬼ドラキュラ』の中から、デメテル号船長の航海日誌部分の映画化。一応、昔、同作品は読んだけど、航海日誌部分って、極々一部だった記憶なので
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スリングショット(2021年製作の映画)

4.0

2022年3月21日@シネリーブル梅田
未体験ゾーンの映画たち2022にて上映
レースゲームの優勝者がプロのレーサーになる台湾映画。2023年9月公開の『グランツーリスモ』が、ソニーピクチャーズで、P
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.8

2023年9月22日@TOHO二条
ヒョンビンのイケメンぶりとアクションを愛でる続編バディもの。カッコよさ+アクションはヒョンビンが、コメディ+アクションは、ユ・ヘジンが担当して「共助」してるのが、わ
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

5.0

2023年9月12日@第七藝術劇場 監督トークイベント付き上映
第94回アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたほか、2021年サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門で審査員特別
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