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ヨーロッパ新世紀のLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)
5.0
2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション。監督のクリスティアン・ムンジウは、『4ヶ月、3週と2日』で第60回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞後、『汚れなき祈り』で再び第65回カンヌ国際映画祭で脚本賞と女優賞をW受賞、『エリザのために』第65回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したルーマニアの巨匠。
作品の舞台は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の舞台として知られるルーマニア・トランシルヴァニア地方。ヨーロッパの東に位置し、戦争や占領の歴史的背景の中で、ルーマニア人、ハンガリー人、ドイツ人、ロマ人など、さまざまな人々が生活し、また、それに伴い、言語、宗教、文化が混じりあっている。
そんな東ヨーロッパの小さな村で起きる物語は、小さな対立、小さな差別。しかし、はたして小さな物語か。今、世界で起きている戦争や対立は、どのような理由で生じているのか。日本国内で、日々、問題となっている事件は、どんな理由が原因なのか。この作品を観ているうちに、実はこの作品で描かれていることが、自分たちのすぐそばにあることに気づいた時、戦慄します。

<以下、詳細レビューです>

『ヨーロッパ新世紀』トランシルヴァニアの小さな村で起こる出来事は、世界の縮図。対立、混沌と、押し寄せるグローバリゼーションがもたらすものは。※NewsPicksに掲載コラムと同じものです
https://www.lifewithmovies.com/2023/10/RMN.html

2023年10月5日@オンライン試写
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