Lifewithmoviesさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.2

巨匠リドリー・スコット監督が、ホアキン・フェニックスを主演に迎えて製作した超大作。Apple TV+が参加していることもあり、製作費約2億ドル。某社製のCGヒーローものとは、迫力が段違い。特に、ナポレ>>続きを読む

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.7

卵型の「ポッド」ポッドという人工子宮が実用化された近未来を描いたSF。女性の妊娠や出産に関する問題や子育てに関する分担など、映画でも描かれてきたが、もし妊娠が人工子宮という形となった時、それらの問題は>>続きを読む

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

3.8

ソル・ギョングを主演においたスパイ映画。1933年、日本統治下のソウル(京城)で、抗日スパイ「ユリョン」と疑われた5人と朝鮮総督府の戦いを描く。注目は、政務総監秘書の佑璃子(ゆりこ)を演じる『パラサイ>>続きを読む

シンデレラガール(2023年製作の映画)

4.1

『飢えたライオン』の緒方貴臣監督最新作。同情を集める存在ではなく、義足の障がい者の「かっこいい」姿をポジティブに描いた作品。
AFFでは、製作の補助金が多く支給されたが、外部によるクリエイティブ審査が
>>続きを読む

スイッチ 人生最高の贈り物(2023年製作の映画)

3.5

クォン・サンウのハートフルコメディ。トップスターがクリスマスイブの夜、孤独な寂しさを感じていた時、過去に別の選択をした人生と入れ替わりという物語。クォン・サンウと妻役イ・ミンジョンの演技も楽しく、子役>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.5

原作は、第17回「このミステリーがすごい!」大賞の倉井眉介の同名小説。監督は、三池崇史監督。原作は未読。物語の骨格や展開が洗練されているので、物語全体の構成が完成されている。また、流血や暴力の演出は、>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

4.8

ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門選出(NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞。塚本晋也監督最新作。終戦直後の闇市を描いているのですが、大河ドラマや他の作品で不満が残ることが多い、セットや衣装、特>>続きを読む

MY (K)NIGHT マイ・ナイト(2023年製作の映画)

3.3

EXILE HIRO企画プロデュース、LDH系製作・依頼で、中川龍太郎監督+ダブチーム映画。企画とコンセプトプロデューサーの足枷がある中、中川監督が形にした作品か。THE RAMPAGEファン的には良>>続きを読む

唄う六人の女(2023年製作の映画)

4.7

素晴らしい作品。大手配給会社が、残念な作品ばかり製作して日本映画の評価を下げる中、この作品は、商業映画では近年みかけない視点・アプローチで作品が製作されていて、海外の国際映画祭でも評価されうる作品、勝>>続きを読む

毒舌弁護人〜正義への戦い〜(2023年製作の映画)

4.2

判事の仕事を失った主人公ラムが弁護士として再生する物語。弁護士としての最初の事件、若き弁護士フォンとともに事件にあたり、元判事で余裕と高を括っていたところ、失敗。打ちのめされたラムは、心を入れ替え、依>>続きを読む

タタミ(2023年製作の映画)

5.0

第36回東京国際映画祭、審査員特別賞、最優秀女優賞をダブル受賞した傑作。カンヌ国際映画祭女優賞受賞したイラン系フランス人ザーラ・アミール・エブラヒミと、イスラエルのガイ・ナティーブ、イランとイスラエル>>続きを読む

デシベル(2022年製作の映画)

3.7

主人公カン・ドヨンをキム・レウォンが、爆弾魔を『THE WITCH 魔女 増殖』のイ・ジョンソクが演じるパニックアクション映画。爆弾魔との闘いを意識していましたが、海軍の潜水艦での出来事を描く部分が多>>続きを読む

アフター・ミー・トゥー(2021年製作の映画)

3.3

「#MeToo」運動から3年後の韓国の状況を描いた、オムニバスドキュメンタリー。日本での「#MeToo」その後で、どれだけ変わったのか。マスコミはジャニーズ喜多川の性加害一色になっているが、女性問題を>>続きを読む

京都から届いた手紙(2022年製作の映画)

3.5

三姉妹と母を描く韓国映画。設定として『花椒の味』の空気感がしましたが、物語の核は別のところにあります。認知症の母とその想い出、その鍵となる京都からの手紙、という物語。母親が高齢で認知症になりつつあるタ>>続きを読む

マイ・ハート・パピー(2023年製作の映画)

3.5

『バニシング 未解決事件』のユ・ヨンソクとチャ・テヒョンが主演のハートフルコメディ。ユ・ヨンソク演じるミンスは、結婚を控えるも、恋人(、チョン・インソン)が犬アレルギーを持っていたことがわかり、愛犬ル>>続きを読む

リアリティ(2023年製作の映画)

3.7

第73回ベルリン国際映画祭パノラマ部門。トランプ政権を揺るがした米国家機密リーク事件、逮捕当時のFBI尋問記録を<一言一句>完全再現した作品。FBIが来た時点で捜査令状が発行されているため、会話を完全>>続きを読む

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間(2023年製作の映画)

4.1

NetflixのSeason2全12話を再編集したものがベースとなった作品。基本的な世界観は、確率されていて、それを複数の脚本家が知恵を絞ってきちんと製作されているので、近年ハリウッドのSFのような、>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.8

第76回カンヌ国際映画祭ワールドプレミア。北野武監督の大型時代劇。戦闘シーンや合戦シーン、またその後に盗賊が跋扈する世界観が素晴らしい。圧巻は、山崎の合戦シーン。大河ドラマの陳腐な演出やマーベルのCG>>続きを読む

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.1

アヌシー国際アニメーション映画祭等、各国のアニメーション映画祭で上映され、第36回東京国際映画祭でも上映された作品。ジャパニーズウイスキーの蒸留所の立て直しや、幻のウィスキーの復活を描いている。さすが>>続きを読む

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

3.6

現在のガザ地区のニュースを理解するには、民衆の姿を知りたいということで、ドキュメンタリー。サンダンス映画祭を始め、各国の映画祭で紹介された作品。2019年製作なので、2014年~2018年のガザ地区の>>続きを読む

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.6

第76回ヴェネチア国際映画祭(2019年)コンペティション作品。コン・リー姉さん、オダギリジョー、マーク・チャオ、中島歩と国際色豊かなキャストで描く第2次大戦直前の上海のスパイを、巨匠ロウ・イエが描い>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.4

ゴジラの動くシーンは迫力があり、ゴジラファンは、そこそこ楽しめそう。神木隆之介、吉岡秀隆、安藤サクラ、 佐々木蔵之介などの出演シーンは、良い出来だった。一方で、まず、ゴジラの造形に新鮮さがない。そして>>続きを読む

パリ18区 グット・ドール街(2022年製作の映画)

3.7

「第5回映画批評月間~フランス映画の現在をめぐって~」で上映。最近、盛んに製作されるフランスの「郊外」映画。主人公は、移民などが多く住み異なるルーツを持つ街で、インチキ降霊術をする男。ただ、実際に亡く>>続きを読む

私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?(2022年製作の映画)

3.7

フランスの原子力企業の労働組合代表が巻き込まれた実話ベースの作品。主演は、イザベル・ユペール。不正を行う企業を糾弾するビジネスものかとおもいきや、企業の闇の部分が実際に襲い掛かった事件を描いたスリラー>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.8

素晴らしい作品。是枝裕和監督や濱口竜介は、当然素晴らしいのですが、違うアプローチから世界で戦える作品が製作された印象。惜しいのは、この作品のプレミアが東京国際映画祭だったこと。監督賞と観客賞のダブル受>>続きを読む

震える家族(2022年製作の映画)

4.0

韓国ホラー。湖の近くで、長男が事故死した家族が養子を取ったところ、この男の子には、死んだはずの長男が見えるという。ホラーといえば湖のそば(笑)パク・ヒョジュの日本公開の前作は『ホテルレイク』でした。父>>続きを読む

法廷遊戯(2023年製作の映画)

2.0

原作及び脚本の、なぜ裁判に持ち込むのかという展開はいい。俳優陣では、やはり杉咲花の圧倒的演技力と北村匠海の演技派良い。そして、この映画はそこで終わる(笑)前半の演出が特に惨い。戸塚純貴さんのキャラクタ>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

配給の宣伝文句「開始5秒、すでに騙されている」が、実質的に物語の構造をネタバレしてて、酷い。冒頭からフェイクだとわかって観る映像なので、どんでん返しにならない。原題は「Hypnotic」=「催眠術」な>>続きを読む

パリの記憶(2022年製作の映画)

4.1

「第5回映画批評月間~フランス映画の現在をめぐって~」で鑑賞。第75回カンヌ国際映画祭監督週間上映作品。主演が『ベネデッタ』のビルジニー・エフィラ、共演にブノワ・マジメル。監督は、『約束の宇宙(そら)>>続きを読む

プシュパ 覚醒(2021年製作の映画)

3.7

「熱風 南インド映画の世界」で上映された1本。『ランガスタラム』のスクマール監督、アッリ・アルジュン主演のインドのエンターテイメント。物語の基本ラインは、スタンダードなヒーロー映画で、ギャングものに近>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

2.4

モキュメンタリー(ドキュメンタリーのように演出されたフィクション)作品のホラーで、撮影の中にPOV形式(1人称視点のカメラ)の映像を多く取り入れている。このタイプのホラーを初めて観る方にとっては、基本>>続きを読む

火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

4.1

手塚治虫原作「火の鳥」の「望郷編」をSTUDIO 4℃がアニメ化した作品。「火の鳥」は、過去に劇場用で「鳳凰編」やOVAで「ヤマト編」「未来編」が製作されているが、「望郷編」は初めてか。原作は、197>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

4.7

フランソワ・オゾンの最新作。コメディです。傑作です。キャストは『悪なき殺人』ナディア・テレスキウィッツ、『シモーヌ フランスに最も愛された政治家」レベッカ・マルデール、に加えて、かつての大女優(笑)役>>続きを読む

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

3.5

圧倒的に美しい絵画に寓話を載せた絵本のような物語。イタリアとユーゴスラビアの国境付近の村、というか森、棺桶職人の老人と栗売りの娘のそれぞれの物語が交差する。ドラマや歴史を紡ぐという作品ではなく、アート>>続きを読む

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

4.2

優しく、穏やかで、それでいて(編集部にとっては)考えさせられる作品。暴力、アクションなど観客のショックを与える映画が増えて来ている中で、この作品は、「薬」のような感じ。誰にでも効くというより、少し疲れ>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.1

『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスが主演。自分自身もオタク気質があるので、サリーに感情移入しつつ、物語を観るものの、実話ゆえか、少しドラマ性に欠ける。特に、終盤の展開が歯がゆいので、も>>続きを読む