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怪物の木こりのLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

怪物の木こり(2023年製作の映画)
2.5
原作は、第17回「このミステリーがすごい!」大賞の倉井眉介の同名小説。監督は、三池崇史監督。原作は未読。物語の骨格や展開が洗練されているので、物語全体の構成が完成されている。また、流血や暴力の演出は、三池監督節が利いていて、楽しめる。物足りないのは、亀梨和也の演技。演技の幅を広げたいと挑戦されているのは好感。ただ、前半、かなりのサイコパスでないと、後半の展開が引き立たないのですが、あまりサイコパスにみえない。冒頭のシーンから、ただの普通の人だった。染谷将太が同様にサイコパスを演じるが、彼と並ぶと演技力不足がわかってしまい、少し可哀そうな配役だった。また、弁護士で頭脳明晰な設定ですが、弁護シーンもなく、明晰な部分も表現されていない。結果、後半部分の展開が活きてこない。吉岡里帆は、『ハケンアニメ!』が評価されているみたいですが、この作品の方が好感。そして、ラストの展開は、少し腑に落ちないもので、原作とは少し異なるとのことなので、原作を読んでみたいところ。
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