フランソワ・オゾンの最新作。コメディです。傑作です。キャストは『悪なき殺人』ナディア・テレスキウィッツ、『シモーヌ フランスに最も愛された政治家」レベッカ・マルデール、に加えて、かつての大女優（笑）役でイザベル・ユペール！特に、劇中でイザベル・ユペールが長セリフを早口で語るシーンが登場するが、鳥肌立つぐらい、最高！ストーリーとしては、正当防衛が認められることで、スターとなる若い女優へ、今は役がなく、本当に殺した大女優が取って代わろうとするコメディ。ただ、この作品の背景には、女性にまつわる社会問題が繊細に描かれている。性暴力、女性差別などなど。また、どこまでも「女性」にフォーカスしているので、セリフで「アリス・ギイ」が登場したりして、ニヤリとする。ポップな歴史劇にみえて、完成度がかなり高いコメディ。
