IKUZAGIE

アクアマン/失われた王国のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
2.8
DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)もひとまず終了ということで、“けじめ”として鑑賞。テンションは低め。イベント感も無くなった小学校高学年の授業参観くらいの義理感。結論は、ガチファンか、普段ヒーロー映画を観ない人ほど楽しめる映画。良く言えば王道のヒーロー映画ではありますが、“ヒーロー映画疲れ”を感じている人にとっては微妙。あまりにも普通で既視感がひどい。つまり、私も“ヒーロー映画疲れ”を発症してました。
年明け、ラッキーなことに日本で劇場公開されなかったDCの『ブルービートル』を飛行機内で鑑賞しまして、そこで完全に自覚しました。発症の原因はMCUの『マーベルズ』だと思いますが、「『ブルービートル』はDCだ」と自分に言い聞かせながら観たものの、結局最後まで気分が乗らず、「あと何分で終わるんだろう…」と残り時間をチェックしてしまう始末でした。ひょっとして睡眠不足などの体調不良からくる“ヒーロー映画疲れ”かとも思い、内科医にでも相談しようかと思ったのですが、違う病院に連れていかれる危険性が頭をよぎり、そのまま“ヒーロー映画疲れ”を放置。もはや病人かもしれないという状態で『アクアマン/失われた王国』を鑑賞したところ、なんと“Born to Be Wild”をBGMにバイクを乗り回すアクアマンにドン引き。平成終わって令和のこの時代に、なんなら最近のアニメソングの方が全然カッコイイこの時代に、未だに“Born to Be Wild”とバイクって「ロックといえば矢沢じゃん?」くらい古くないですか?と思ってしまいました(笑)。同じジェームズ・ワン監督の『ワイルド・スピード SKY MISSION』ではウィズ・カリファの“See You Again”が大ヒットだったのになあ…と、なんか選曲だけで少々残念な気持ちに…(発症中)。ただの言いがかりとは思いますが、昔の名曲ばかりに頼る最近のヒーロー映画にもなんかすっかり飽きてしまったのでしょう。ジェイソン・モモアは1ミリも悪くないです。
とかいいつつ、アクションシーンでは「おっ!?」と思わせるシーンもありましたし、ちょっとしたギャグシーンもありましたし、元気そうなアンバー・ハードや年齢不詳のニコール・キッドマンなども見れましたし、本来は結構楽しい映画かと思いますので、映画が楽しかったらセーフ、つまんなかったら“ヒーロー映画疲れ”という、セルフチェック検査薬としての鑑賞もありかと。(ないか)
ちなみに結局レビューしなかった『マーベルズ』の感想を書いたメモには、「歴代MCU映画の中でも屈指の凡作」って書いてあった(笑)。
IKUZAGIE

IKUZAGIE