このレビューはネタバレを含みます
学童疎開だけに着目したハイコンセプトな戦争映画。
芯を食ってないタイトルがいまいちだけど、内容がとてもいい。
竹槍使った軍事教練をはじめ、農作業を含めた地域の奉仕活動など、戦時下の学校教育をリアルに…
「みんなわが子」
〜最初に一言、大傑作。私の青春と言えばATG映画だが、もう一つ言うならば独立プロである。本作はそれまでに描かれてこなかった集団疎開を描いた家城監督の学童疎開の記録を見事に映像化し…
学童疎開の話なんだけど、実際にどのような生活ぶりだったのかがわかりとても興味深い。虱に悩まされたり、銭湯で花柳病をうつされたり、衛生状態の悪さも気になるが、やっぱりひもじいのが一番辛いのだね。差し入…
>>続きを読む子どもたちがトイレに行こうとしてから、中原ひとみさん「キャー!」までの流れが最高。子ども嫌いなお坊さんが、子どもたちが飢えるかわいそうと思うようになるのも面白かった。
でも、こういう楽しい場面は少な…
臨場感あるジャケットの、左下の愛くるしさハジける子が幸子(演じたのは古屋美津代ちゃん)、仲よしの男の子は右目が一重まぶた・左目が二重まぶたの洋一(石坂博くん)、そして若くて綺麗でほっそりな西野先生(…
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みんな驚くべき適応力で、何が何でも生き延びていく。そんな子供達の有り余る純粋な生命力は、終戦の日を祝祭空間に仕立て上げた。お祭りこそ、死者と通じ合える最良の時間なのかもしれない。
何より子供達の演技…