IKUZAGIE

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

3.9
めちゃくちゃ面白かった!面白いドラマシリーズをイッキ見した気分。もしくはスターウォーズのエピソード1〜3(プリクエル・トリロジー)をイッキ見した気分。というのも、ロバート・デ・ニーロ演じる“キング・ヘイル”が皇帝になる前のパルパティーンとどことなく重なって見えてしまい、そうなるとディカプリオ演じるアーネストは闇落ちしていくアナキン・スカイウォーカーでありまして、もし、本作がプリクエル・トリロジーだったら大傑作になったに違いない!というくらいのめりこめて面白い映画でした。が、とにかく長い。上映時間が206分。約3時間半の長丁場ともなれば注意点が幾つか。
話が面白いので退屈はしませんが、途中腹が減るので、たまにはポップコーンなどを買って、ゆっくり食べながらの鑑賞がお勧め。咀嚼音を気にする人は食い方注意ですが、腹が鳴るよりはマシだろう。私は館内がシンとした場面で「放屁か?」ってくらいデカい音で腹が鳴ってしまった。実に無念。
ドリンクですが、コーヒーやウーロン茶は利尿作用があるので避けたほうが良い。酸味が強いオレンジジュースもトイレが近くなるらしいので注意が必要。炭酸系は炭酸が抜けることを考えると消去法でリンゴジュースが無難ではあるが、氷が溶けて薄まることを考えると氷抜きのリンゴジュースがベスト。
そもそも映画は一人で観るものなので、デートには向かないと思うのですが(映画好きは別)、興味のない映画を3時間半観るのは地獄かと思うので、若いカップルのデートには不向きかと。というのも、時間が気になってちょいちょいスマホチェックされると周りの客は意外と気が散るんです。スマホの光は意外と目立つんです!
ということで、空腹とトイレと時間チェックにはご注意を。ちなみに鑑賞後は女性トイレに長い列ができてました。
映画の見所としては、インディアン連続殺人事件の裏側にある人種問題や拝金主義や賄賂などの狡猾すぎる社会の闇をそれぞれの心理描写とともに描かれているのと、文化・宗教の違いや移民問題や白人侵略やアメリカという国についても色々と考えさせられる内容で、とにかく見応え十分でした。しかしあれですね、ネイティブ・アメリカンの事をついインディアンって言っちゃいますけど、本来はオーセージ人(族)とか別の呼び名で呼ぶべきなんでしょうね。
あと、デ・ニーロやディカプリオ以外の俳優さん達も軒並み良かった。総評は「さすがスコセッシ!」と言いたいところですが、とにかく長いので集中力が切れないように空腹とトイレにはご注意を。以上、業務休憩中のトイレからの投稿でした〜。
IKUZAGIE

IKUZAGIE