ポーランド板「浮雲」(1955年、成瀬巳喜男監督)、つまり戦後の腐れ縁物語、綺麗なモノクロ作品。
ここ1週間頭の中で巡ってる歌、
♪疲れ果てていることは 誰にも隠せはしないだろぅ〜ああ、この気怠さは…
パヴェウ・パヴリコフスキ監督作品…《イーダ》がとても好みだったので2作目です
作品の始まりと共に《イーダ》の映像を思い出します…静謐で格調の高さを感じさせる美しいモノクロ…余白の多い映像はバックに…
個人的に初のポーランド映画だと思う。
この監督の映画も初めて観た。
特筆すべき点はフレームごとに計算された構図だと思う。これは写真的知見から観ると精密性の中に繊細で微妙で僅かなチグハグさが伺える。完…
【じぇれのレビュー】
2019/6/9
【研ぎ澄まされた純度の高い音楽映画】
冷戦下の許されぬ愛の軌跡を綴った叙情詩。
正直に言えば、設定・展開はありふれています。
しかし、この監督の凄いとこ…
冷戦下の状況の中、歌手志望の女性が音楽学校で出会った教師と恋に落ちるも、彼はパリへと亡命してしまい...というお話
展開が異様に早くてビビる。15年間の物語を90分に収めているからなのか展開がかな…
構成は極めてミニマムで、セリフも少なく、bgmもほぼない。
ただ、良い映画の本質が詰まった作品で、中身を過度に説明しすぎず、全編モノクロで情感たっぷり、美しい歌と少ないながらも色濃く紡がれるセリフ…