し帆

食べる女のし帆のレビュー・感想・評価

食べる女(2018年製作の映画)
3.6
人は皆、何かしらの悩みを持ちながら生きている
人に相談しても、なんとなくうまく伝えられなかったり
モヤモヤした気持ちを何かしら抱えて、
でも、そのいろんなことにすぐに決着がつかなくても
この映像の中に出てきた人たちのように
誰かしらに会って、話をして、美味しい手料理を食べて
悩みがあっても笑って過ごせていれば、それは幸せなことなのだと知った、

劇中の言葉を借りますと、人間、美味しいご飯を食べている時と
愛のあるセックスをしている時が、
いちばん世の中の暴力とか争いのようなものから、遠い場所にいられる時間らしい、
後者は一人ではできないけど、
美味しいご飯なら一人でも食べられるでしょ、と
トン子さんの強い言葉に、私も力をもらい、、
美味しいご飯を食べて生きる女たちは、強いぞって思った

最近は少し料理をして、食べています
ご飯系の映画見ると、感化される節はありますが、、
結局、お庭の井戸はどうなったんだろう、?
地面の奥底で流れる水は
人間の血液のような連想をさせて、
道路に耳をくっつけて聞こえるはずのない
水の音を聞こうとするあたり
私たちは生きている、っていう実感を
比喩しているかのように思ったりした
し帆

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