「飛んでる鳥は止まっているのか」
ラスト車の中シーンで、人の宙ぶらりんで行方不明な心には最後まで名前は付けなくて良いんだなーと思った。動いてるようで止まっているような、曖昧だけど、走る時には全力で走…
台湾の温かい空気感が素敵な映画。
特に大きな出来事もなく淡々とした時間の中で、3人が少しづつ重なりながら、それぞれの過去をチラッと見せながらも、重いテーマもなく終わってしまいました。
程よい距離感が…
車に住んでいる男、鳥を飼っている女、女の近所に住む人見知りな青年。
3人のなんでもない日常。
車がエンストしたり、いなくなった鳥を探したり、自転車で川沿いを走ったり、知り合いの誕生日にケーキを届け…
それぞれの登場人物に起きるイベントが大小を問わずささやかに描かれていくのが心地よい
歯磨きのシーン、口を濯ぐシーンって生活感があるからそれをどんな風に映し出すのかでなんとなく映画全体の雰囲気も伝わる…
台湾特有のあのじっとりとした湿度、砂埃の匂いを映像から感じる。
ある程度の年齢を重ねれば誰しも、過去の苦しみや生きづらさを抱えているけど、多くの人はそれにフォーカスして壮大なドキュメンタリーにした…