常盤しのぶ

ジョン・ウィック:チャプター2の常盤しのぶのレビュー・感想・評価

4.0
スタイリッシュ殺し屋アクションの2作目。そういえば愛車がパクられたままだったよね、ということでその奪還から。なんとなく予想はできていたが、さすがにその状態で修理は無理でしょな状態で帰ってきて笑ってしまった。

これを機に殺し屋稼業から足を洗おうと頑張ってセメントで地下を固めていたところにサンティーノが登場。前作のロシアンマフィアとは違い、キザったらしいのがイタリアンマフィアらしくてとても素敵。そしたらサンティーノのアニキが1人でジョンの家に行ってなァ、バズーカをぶっぱなしてその家を木端みじんにしてしもうたんじゃ。……バズーカ数発であんなド派手に燃えるかね? 

本作で追う方から追われる方になったジョン。銃撃戦・肉弾戦も前作と比べてマシマシとなっている。殺し屋界隈でも鉄板ネタなのか、ジョンの鉛筆エピソードはよく出てくる。『鉛筆でしょ?何回も聞いたよ』『1本でだぞ!』同じ殺し屋でもやはり興奮する話なのだろうか。で、その鉛筆殺法が本作で初お披露目となった。……うん、たしかにこれは誰かに話したくもなる鮮やかさである。

懸賞金のかけ方も実にスタイリッシュ。おそらく悪用を防ぐための仕組みなんだろうね。コンチネンタルホテルのサービスも含めて『男の子ってこういうのが好きなんでしょ』を随所でキメてくれる。それも中途半端ではなく全力でやってくれるからこちらも全力で気持ちよくなれる。ハイ、大好きです!!

そして見逃せないのがローレンス・フィッシュバーンとの共演である。『(ジョンと)過去に会っている』のセリフにまずニヤニヤして、ジョンの『選択肢は2つある』で確信した。間違いなくわかってやっているな?

かつてキアヌに選択肢を提示したローレンス。しかし本作では逆の立場となっている。映画を観るようになって1年ほど経ち、こういうシーンでニヤニヤできるようになって嬉しい。

作劇上仕方がないとは思うが、その辺に殺し屋がいすぎて笑ってしまう。国民総殺し屋時代なのかな? ともあれ、ようやく自分が人気者であることを自覚してくれたのか、続編を匂わせる終わり方で締めてくれた。3を観るのが楽しみである。