ジャッキーといえば本作と言っていいほどの代表作。時計台から落下するのも本作。中川家の礼二がネタにしているのも本作。本作の香港訛りを聞いていると、彼のネタのクオリティに改めて驚く。まぁそれはどうでもいい。
ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウが揃い踏みしているだけあって本編を通してつまらないシーンがほとんど出てこない。開始10分でもう大乱闘が始まる。どこのアクションもテンポが良く、観ていて気持ちが良い。サモの麻雀シーンも好き。陸軍に統合されてからのユン・ピョウによる訓練も、なんだかんだで仲が良さそうで好き。
『誰の店か知っているのか』
『知るか、こっちのボスは女王だ』
たしかにそう。
軽快なアクションに、計算された壊れやすい小道具。アクションをどう見せれば我々が気持ちよくなれるかを熟知しているベテランのワザマエ。ジャッキー監督の真骨頂である。
動けるデブの代表ことサモも観ていて気持ちが良いなぁ。自分を良い泥棒だと表現しているのが良い。泥棒に良いも悪いもあるか。
本編は悪い海賊をこらしめるという簡単な内容に抑え、上質なアクションを多彩な手法で105分間たっぷり見せてくれる。ジャッキーのヤバアクションに酔いしれよう。
個人的に一番好きなシーンは自転車で障害物を飛び越えてまた自転車に飛び乗るシーン。簡単そうにやっているが、ジャッキーにしかできない芸当で大好き。