舞台はポーランド。修道院で暮らす女の子、アンナが実はポーランド人では無くユダヤ人であると知らされる。アイデンティティを失ったアンナ(イーダ)が修道院を出て旅をする話。
修道院しか知らなかったイーダが…
モノクローム、寡黙な台詞、場面転換の早さ。1960年代のポーランドは今と比べたら格段に何もない世界、それに合わせて省けるだけの無駄を省き、シンプルに作り上げた効果が出ている。
修道誓願直前のイーダ…
60年代前半ポーランドという歴史的背景を話の要素として使いつつも、根本のテーマは10代の少女の自我の形成というとても普遍的なだと感じました。
そして歴史の要素も、モノクロスタンダードという画面形式も…
戦後のポーランドを舞台に、孤児として修道院で育った少女の成長をモノクロで描いた作品。
少女とその叔母によるロードムービー。
モノクロの陰影による表情豊かな映像で、セリフが少ないながらも雄弁に語られて…
生きていくのに必要なものを減らされて宙吊りになった人間が、地下水脈を辿って自分達の世界を少しだけ正そうとする。
イーダの大きくてどこか茫洋とした瞳の静かな眼差し。知性と獣性を隠しようもない叔母の佇ま…
© Music Box Films 2014