ともちん

イーダのともちんのレビュー・感想・評価

イーダ(2013年製作の映画)
4.0
舞台はポーランド。修道院で暮らす女の子、アンナが実はポーランド人では無くユダヤ人であると知らされる。アイデンティティを失ったアンナ(イーダ)が修道院を出て旅をする話。
修道院しか知らなかったイーダがタバコやバンドマンの男などと出会い、めまぐるしい勢いで世間を知り、価値観が変化してゆくのであろう流れを観ているのは楽しかった。
一方で、始終説明は少なく、モノトーンで進められるのが特徴的。そのモノトーンが『アーティスト』とは異なり、どこか冷たい印象も受ける。というのも、1960年代というポーランドの歴史に要因があるのかもしれない。
ナチスドイツに攻められた、という知識しか無かったが、もっとポーランドの歴史について知っていればさらに楽しめたかもしれない。
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