ファン・ボームは謂わば合わせ鏡的にローラとリンクしている。
資本主義における社会的な振る舞い、淫売的なその行為について彼は半ば自覚的に堕落していくわけであるが、それは彼の立場について政治的な外からの…
すべての仕事は売春である、というゴダールの言葉を思い出した。ボームは潔癖であったが、自らの仕事の売春性にローラを通じてはじめて出会うのである。
シュッカートはろくでもないけど嫌いになれない。昔ながら…
やはり、下敷きがあるとクセが和らいで観やすい!
ファスビンダー監督6作目鑑賞は、ハインリヒ・マン原作をスタンバーグ監督が映画化した『嘆きの天使』をリメイクした異色のメロドラマ。
第2次大戦から1…
色彩で悲哀に訴えかけてくるメロドラマmeets歴史映画。ローラは赤やピンク、フォンボームは青、この成れの果てがどうなるか知っていたからいざフォンボームに悟られて去ってからの踊り狂うシーン。本当に何度…
>>続きを読むコントラストのみならず、例えばピンクの淡い色合いは、画質の良いバージョンで見て初めて良さがわかる。他の作品も改めて良い状態で見返したい。
ローラとフォン・ボーンが、初めてデートしてからキスするまでの…
ファスビンダー監督作品8作品目…。
『西ドイツ3部作』のひとつ…(他…『マリア・ブラウンの結婚』『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』)…。
今作はジョセフ・フォン・スタンバーグ監督『嘆きの天使』をモ…
おお、ダグラス・サークっぽいカラー画面にニヤけてしまう。まあ市役所の新任部長さんが、娼婦と知らず若い女に恋してしまうというお話で。地元の土建屋社長にまさかのマリオ・アドルフ。この人はいるだけで胡散臭…
>>続きを読むファスビンダー監督の「西ドイツ三部作」の第三部に当たる作品。「マリアブラウンの結婚」→「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」に続く時代=1950年代の第二次世界大戦後の西ドイツ(ドイツ連邦共和国)の市民社…
>>続きを読む