わずか1時間程度の尺で説得的に物語を構築できるのは、もちろんフライシャー監督の禁欲的なプロット、カット、セリフの量によるところもあるけれど、ウィリアム・タルマンの冷徹な悪役顔も大いに貢献していると思…
>>続きを読むリチャード・フライシャー監督作品。
野球場での現金輸送車襲撃事件が発生。相棒を殺された刑事は強盗団の行方を追うが・・・という話。
『その女を殺せ』といい、この頃のフライシャーは面白い。
捜査方法が…
現金強盗が警官を射殺してしまったことから急展開を見せるリチャード・フライシャー監督のノワール映画。
フライシャー監督としては、1949年の『ボディガード』(62分)に続いて、本作(1950年)は67…
作劇の完璧なコマとして役割に従事するキャラクターたち。その役割の簡潔な提示がそのまま無駄のない話運びに繋がっているという素晴らしさ。物語そのものが主人公であるが如く映画が展開していく。
車がとにかく…
フライシャーの映画は厳格という言葉がよく似合う。全てが計算しつくされ、無駄が何一つない。もはやブレッソン並みにソリッドだ。「その女を殺せ」並みに贅肉が究極的に削ぎ落とされた傑作フィルムノワール。物語…
>>続きを読む荒々しいスピード感に満ちた傑作だ。
強盗計画の為に通報からパトカーが来るまでの時間を計る場面が冒頭5分で展開され、次の5分でもう金を奪っている。
あっと言う間の68分!
パトカーとのチェイスで、車窓…