IKUZAGIE

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

4.0
素敵な恋愛より宇宙人襲来の方が現実的に感じるくらいラブロマンスに興味が無い私でも「これは名作ですやん」と思えるラブロマンス映画。そりゃ若かりしイーサン・ホークが女性に声をかければ、ひとまず笑顔で話くらいは聞くだろうし、若かりしジュリー・デルピーが男性に熱視線を送れば誰でもその日の予定を全部キャンセルして一緒にいたいと思うだろう…。しかし、この映画はそんな美男美女のハイソなお戯れを観る映画ではありません。
若い時の恋愛には「それは愛情というより性欲だろ」というものもあるのでありまして、それも否定はしませんが、多くの人が憧れるような「あなたの内面が好き」的なガチの素敵な恋愛というと、まずは相互理解が大事なのだと思います。であるならば、まずは会話が重要でありまして、つまり、この映画の面白さはその会話にあるのであります。限られた短い時間でお互いを理解しようと、だいぶ哲学的な会話もしますが、美男美女が語ると何と説得力のあることか…。
映画の内容はただのナンパかも知れませんが、それだけでは片付けられない内容が詰まってまして、小っ恥ずかしい感じも無く、不快にならない哲学的な口説きはとても面白いと感じる人も多いはず。見知らぬ女性に話かけるといつの間にか警察と話をしているであろう未来が簡単に予知できる昨今では、なかなかありえないストーリーかもしれませんが(人によるか)、個人的には映画『タイタニック』よりオススメかな〜(人によるか)。
ということで、私以外にも、おっさん一人で観に来てる方がチラホラいらっしゃった。みんなエンドロールまでガッツリ観てた。分かりますよ…。この後は偶然的な出会いを求めてキャバクラへGO!そして延長は無しだ!(自分語りでウザがられそう(笑))
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