大阪の宿に投稿された感想・評価 - 2ページ目

『大阪の宿』に投稿された感想・評価

ブルジョワで生真面目な佐野周二が必死に生きる労働者たちと触れ合うことによって、例えそれが正義だとしても利己的な言動が幸福をもたらすことはなく、利他的な行動にこそ良心は宿るのだと知る。光を当てるのが中…

>>続きを読む
アノ

アノの感想・評価

3.9
水戸光子、左幸子と好演が続くが何より乙羽信子があっぱれ。支店長を糾弾する宴会での見事なくだの巻き方。
安西郷子の父親の死体が現れるショットの禍々しさが素晴らしい。
くずみ

くずみの感想・評価

4.0

大阪の水に馴染もうとせぬ主人公であった。負担にならない程度に身銭を切ることで、周囲のトラブルをやり過ごそうとしている。そんな振る舞いの結果を目の当たりにし、彼は少し変わる。

話の大枠は『坊っちゃん…

>>続きを読む
こ

この感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

おみつさんの父が死んだ、ミタ公に指す痛いほどの光
三田さんとすれちがうおりか、葉?を食いちぎりながら鳥が鳴く、なんという時間
惚れ惚れするのは乙羽信子よ、、、酒はコップでいこう、、

誰もがどこにも…

>>続きを読む
半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.0

主人公である佐野周二の女性への憐れみや同情が、人情ドラマの範疇を超えて何も出来ない自分への怒りや諦念とない交ぜになって生々しい感情となって真に迫ってくるので少しビビってしまう。でも実はこの主人公の思…

>>続きを読む
tunic

tunicの感想・評価

5.0

正しい人間の在り様について思索にふけるブルジョワ佐野周二。見た目がぼんやりだから宿の女中や芸者に懐かれる。たこ焼き酒場?での藤原釜足との出会いもよかった。カモにされただけなんだけど憎めない。

貧乏…

>>続きを読む
似太郎

似太郎の感想・評価

5.0

本作で大阪に左遷された佐野周二演じる「正義漢」エリート商社マンに対して何やら反発心を抱いてるレビュアーが多いようだが、いまこういう古き良きモラリストみたいな主人公が減った為、観賞中実感が伴わないのか…

>>続きを読む
elkino

elkinoの感想・評価

2.0
私には合わなかった…もっと色々経験して学べば見方が変わるんだろう

これもamazonプライムで見付けた作品。1954年という事は終戦からもうすぐ10年というタイミング。小津映画「東京物語」とほぼ同じ時代だ。

舞台は大阪で、高度経済成長の中で会社の重役ともめ事を起…

>>続きを読む
GOFEET

GOFEETの感想・評価

3.8

芸者姿の乙羽信子が素敵すぎて参りました。佐野周二扮する主人公・三田の愛読書はクローニンの「星は地上を見ている」。この小説の基調にある〈ヒューマニズム〉がこの『大阪の宿』にも反映されていて、少々甘いけ…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事