身振りや視線の等方向性は初期の小津のいたるところに見られる。そこには視覚的効果以前に小津の遊戯性が反映しているといえるかもしれないが、その運動の等方向性によって感動的である。ほとんどの登場人物が同じ…
>>続きを読む神保町シアター「フィルムでよみがえるーー白と黒の小津安二郎」
活動弁士:坂本頼光
ピアノ伴奏:神﨑えり
「浮草物語」と続けて鑑賞。90年前のサイレント映画を、フィルム上映+生活弁+生ピアノ伴奏とい…
学生時代に築いた人間関係が変わっていく様をほろ苦く描いている。
前半のやんちゃなやり取りが後のシーンに生きてきて泣ける。
斎藤達雄と田中絹代の関係性がのび太としずちゃんみたい。
江川宇礼…
かつて仲の良かった友達との関係性が徐々に変化していくという、青春の終焉と、学生時代と社会人の明確な違いを感じさせられる作品。
主人公の堀野を演じる江川宇礼雄の表情を中心に、前半の破天荒な行動やコミ…
江川宇礼雄が田中絹代に求婚することを学友の部下三人に伝えるシーンでスクリーンがやや明滅するのだが、プロペラのショットの後に後ろめたそうな斎藤達雄が映され、次に徐々に速度を緩め止まっていくプロペラが再…
>>続きを読むなにこの胸キュン恋バナ。ベタにして王道ラブロマンスをすでに1世紀前、小津映画で映像化されていたんじゃないか。そして勝因は主役のイケメンハーフ「ウレシュウ」こと江川宇礼雄と、可憐なお花ちゃんのようなヒ…
>>続きを読む田中絹代のお言葉も眉間に皺寄った悩み具仕草も布を食むのもやっぱええですね。
子供折檻のお尻叩きしかなかったから、シンプル殴りの斉藤達雄、殴られる事を芯から納得した力のかけらも残ってない人の佇まいだっ…
小津安二郎監督にしては珍しい暴力的なシーン『友情の鉄拳』がある映画だが、なかなかの感動作である。
学生時代。この映画の舞台は早稲田大学。(大隈講堂の時計台が何度か映る。…懐かしい)
友人たちとキャ…