横山ミィ子

群衆の横山ミィ子のネタバレレビュー・内容・結末

群衆(1941年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

(以下5/6に書いたものですが、のちに『群衆』という邦訳に疑問を持った結果、正反対の印象になりました。「note」にも書いてますhttps://note.com/mikoyokoyama/n/ncc0f6b1f4d0a 2021/5/17追記)

「抗議の人ジョン・ドー」は、新聞記者アンも、職探しで来たウィロビーも、もともとは彼らの生活のために作り上げた架空の人物。それでも、「隣人を愛せ」というメッセージは、人々のみならず仕組んだ本人たちも魅了していく。
その展開が素晴らしかっただけに、「嘘をついて人々を魅了した」という点が、丁寧に回収されなかったのには消化不良である。「大衆の力をなめるな」というセリフは、それはそうなのだが、怒ったままの人も多くいたはずなのに、それを無視している。「感動譚」にするために雑にしてしまったなぁ、という印象。
横山ミィ子

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