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罪の天使たち
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『罪の天使たち』に投稿された感想・評価

誠実さ、純真さが自己ではなく他者へ向けられた時、それは傲慢になる。休戦協定間もない占領下で、劇作家ジロドゥの尽力もあって紆余曲折の果てに無事完成&公開されたというブレッソン待望の長編処女作。撮影はアゴスティーニ、音楽はグリューネンヴァルド。混沌沈まぬ黎明期に各方面の天才達が集まり、美しい家具を組み立てる職人さながらに愛情をこめて作られたという。いわゆるブレッソンらしさが散漫したやや探り探りな作風、この表象的な宗教ドラマ(演劇)の世界はドライヤーやベルイマンの土俵でありそこは揺るがないなとも思ったが、最後の手錠をかけるあの瞬間、あのフランス映画全盛期時代の走りを予見させる素晴らしい一瞬を求めておそらく納得のゆくまで何度も撮り直し、デビュー作にしてはやくも"辿り着いた"のだろうなと思う。何よりルネ・フォールのそれこそ天使のように純度の高い目の輝きがただ可愛いに尽きる。あの地面にへばり付く究極の土下座みたいな謎礼法はなんなのほんと可愛い
D

Dの感想・評価

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「罪の天使たち」は、【メルヴィルvsブレッソン】映画監督のおすすめ10作品を紹介に選んだひとつ。

レビューはこちら↓
https://narcos.hatenablog.com/entry/melville-bresson-movie
leyla

leylaの感想・評価

3.9
『魂のゆくえ』の流れから『田舎司祭の日記』を再鑑賞するつもりが、思いがけず見つけました。

ブレッソン監督の長編デビュー作。

ほとんど修道院内の描写だけれど、修道服の女性たちが並ぶ端正な構図に引き込まれる。今作はプロの俳優を使用し、劇伴もあります。後のミニマムな作品とは違う分、ドラマとして観やすかった。

裕福で無垢なアンヌ=マリーが修道院に入所する。アンヌは刑務所に服役中のテレーズに興味を持ち、自分こそが彼女を救うのだと思い込み、しつこく入れ込んでいく。周囲はそれをよくは思わず孤立し、アンヌはトラブルを起こして修道院を追い出されることに…

↓以下、ネタバレ含みます






テレーズのためにしていることは、結局はアンヌ自身の救済のための偽善なのだが、アンヌだけが偽善なわけでなく、修道院にいる人たち皆が偽善に満ちている。女性の嫉妬や妬み、気に食わないものを排出しようとする意地悪さは、聖なる場所でも一般社会と同じでした。

裕福なアンヌと正反対のテレーズ。二人は境遇は違うけれど孤独という共通項があり、アンヌは心の結びつきが欲しかったのだと思う。裕福であってもアンヌは家には帰りたくなかった。だからテレーズに固執し、人助けの使命感に燃えることで自分を保とうとしたのかもしれない。

テレンスが改心するラストのシークエンスがよかった。自身の死を持ってテレーズの心を動かしたアンヌは、キリストのようにも思え、手のカットが十字架に見えた。救いのあるラストだった。美しい瞳を持つ女優さんでした。

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