港の日本娘に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「港の日本娘」に投稿された感想・評価

「泣き濡れた春の女よ」お浜岡田嘉子の前段とも思われる?砂子及川道子の横浜の清純可憐な女学生の転落物語を、清水宏監督が邦画離れしたフレッシュな映像感覚で描かれたサイレントの青春映画の傑作。親友ドラ井上…

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m

mの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

風景を中心とした開放感に満ち溢れる画面が、次第にその輝きを失って行く感覚を受けた。二人の女学生はセーラー服を身に纏い、出航する船と並走するように帰り道を共にする。「有難う(メルシー)」にクスっとして…

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山

山の感想・評価

4.4
ガンガン反復してグングン進む。ヘンリー夫妻の間から弾き出され帰ってきた砂子が部屋に入ろうとする縦構図はそれまでのドア枠を捉えたどのショットとも劇的に違ってあぁ天性。『青い青い海』との併映希望。
シネマQ

シネマQの感想・評価

4.5
果てしなく続きそうなドリーとかダンスシーンとか。毛糸がいい味出してます。
死に瀕した澤蘭子の多段ズームはホラーだけど、その後及川道子を見つめる優しい眼差しはすごい綺麗で泣ける。
zhenli13

zhenli13の感想・評価

4.3

不思議な奇妙な空気に覆われている。
「結局 二人っきりになるのね」
「そして いつまでも 二人っきりよ」
大型客船の見える水平線にちいさく身を寄せるセーラー襟ふたつ。ずっと見ていたくなるような構図。…

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しを

しをの感想・評価

4.1
「あばよ」!
ストーリー自体はぜんぜん好きじゃないが圧倒的な編集力。光の影と道の構図は相変わらず凄すぎる。そしてやっぱり旅(移動)である。つねにカメラが中央にあるのでは?いろいろ再見していきたい。
堊

堊の感想・評価

4.3

江藤淳と蓮實重彦の対談集『オールドファッション』で江藤淳がふいに口にする「あした支那事変がはじまる、その直前の昭和十年代の特殊な輝き」をそのままフレームに収めているかのような「贅沢」なショットで溢れ…

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mingo

mingoの感想・評価

4.2

長い浮世に短い命さ。
そうださよならだけが人生でそれを表現できるのが映画だと言わんばかりの傑作。マキノ「港祭りに来た男」と全く真逆の趣で、清水宏的感傷風景が存分に発揮された初期サイレントの傑作。
横…

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菩薩

菩薩の感想・評価

4.3

横浜と書いてハマ、港を出て行く船と戻る船、学校への道、二人で歩いた帰り道、だがもう貴女と二人では歩けない。行きはヨイヨイ帰りは怖い、一度道を踏み外したら、世間は簡単には許しちゃくれない。不幸の大海原…

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ひろ

ひろの感想・評価

5.0

ドリーショットが美しくて素晴らしい。ドリーが登場人物の感情を盛り上げる。車が並んでいる前を横移動する場面、及川道子と井上雪子が再会した後の屋外から窓を左へ横移動撮影する場面など、あまりの素晴らしさに…

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