純潔
行き過ぎた拝金主義が招く、芸能文化と基本的人権の衝突に揺れる花街の祇園を舞台に、胸を張って逆風を歩む舞妓のど根性物語と、独りで生きてきた女が守るものを得ることで、己の弱さと強さに直面する成長…
2024年1発目の【"9"のつく日にクラシック映画を観よう!】は去年僕の心を鷲掴んで離さなかった若尾文子さんの作品から🤗✨U-NEXTでしか観れない文子さん作品もあったんですね〜🥺
芸者さ…
雨月物語で衝撃を受けた溝口健二作品として評判の良い本作を鑑賞。
舞妓の世界の暗黙の了解に抗う美代春と栄子。女性の人権問題。
終始じっとりと湿度が高い物語で好みではなかった。
溜まったフラストレー…
このレビューはネタバレを含みます
1:19:58 が私のお気に入りのショットだ。複雑な感情をうまく、画面構図・カメラワークで表現している。そして授業で言っていたかもれないが「芸者の仕事は海外の人に人気がある。芸術だ」という説明台詞に…
>>続きを読むホモソーシャルな男社会に蹂躙される祇園というシステムの話だった。想像以上の批判精神。女達も憐れだが、酔客から男衆まで常に金の話しかできない男達も逆に憐れ。名誉男性の位置にいる浪花千栄子のヤダ味が絶妙…
>>続きを読むA Geisha 1953 なる身も蓋もない英題。
五十年代溝口の傑作群のなかで、なぜかこれと木暮実千代が出ているものにはショットが反応できない。溝口組での若尾文子の伝説的な証言があったとしても、…
若尾文子が舞妓の世界に飛び込んで一生懸命頑張る、少女の奮闘記みたいな前半部が好き。「貧乏、貧乏て、貧乏を売りもんにするようになってしもうたらお終いやおへんか」のセリフが最高。後半はいつものご都合主義…
>>続きを読む祇園の芸妓・舞妓の悲劇。木暮実千代と若尾文子がひたすら美しい。
同じ溝口が撮った『祇園の姉妹』のほうが胸に迫るものがあるが(山田五十鈴のおかげで)、テーマはほぼ同じ。
でも出てくる男たちのゲスぶりは…
「芸者は無形文化財のようなもの」と言いながら、実態は高級娼婦と同じという物語に、本物の祇園から苦情が来なかったのかという複雑な思いになる溝口健二監督作品。
絵的には木暮実千代の色気と若尾文子の初々し…