真犯人・黒幕である謎の男カイザー・ソゼの正体を巡り、船舶爆破事件の生存者キントが刑事に対して語る、事件に至るまでの回想シーンによって描かれたミステリー映画。
クライムはやっぱりこうじゃなくっちゃ。
あたかも黒幕じゃなさそうな人物に恋人の存在を描き、障害を描き、謎の黒幕が登場し、実はコイツが犯人だ！と回想シーンの中で視聴者に信じさせておきながら、そこまでの展開を最後の最後でちゃぶ台返しする。
どんでん返しのお手本のような作品。
ストーリー自体は展開の奥行き、裏の裏があって面白いんだけど、全体的に映像が地味かな。
この集団が起こす事件は全部で3つほどあるけども、それら全てのテンションが同じなので、徐々に大規模になっていく事件へのワクワク感・高揚感・ドキドキ感が映像的な派手さで表現されると良かったと思う。
2時間を切る上映時間でありながら多少眠たさを感じるのも、やはりそういった映像面や演出面での引き込みがイマイチな部分が原因でもあったかなと思う。
