アむーレ

サマータイムマシン・ブルースのアむーレのレビュー・感想・評価

3.9
なにこれめっちゃオモロ~www

ある田舎の大学の5人のSF研究会とその部室の奥に暗室がある写真部の2人を巡る時間移動ドタバタ劇。
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部室のクーラーのリモコンがひょんなことで壊れてしまい、電源を入れられなくなる。
そんなときに突如現れたタイムマシン。そのタイムマシンを使って過去に戻り壊れる前のリモコンを取りに向かうのだが…
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大学や町に奉られているカッパの存在、春佳の使うカメラetc…よくよく考えれば話の冒頭から伏線があちこち張り巡らされていて全く無駄のない見事な脚本。

登場人物のSF研究会の5人もホント良い意味でバカばっかりで、タイムマシンを使い過去へ現代へ行ったり来たりする。
そこで出会った過去の自分たち。しかし過去を変えると自分たちの存在さえ消えてしまう可能性さえある…それに気づかないバカな部員とそれに気づき何とか矛盾をなくそうとする部員。
そしてタイムマシンの鍵を握る未来からやってきた田村君。
過去と現在、未来が絡み合い全てが繋がったとき、とってもスッキリする~!

そして田村君のカメラの謎が解け、最後に唯一残ったもうひとつの謎…田村ママの相手の存在…それがホントにラストのラスト、最後のセリフで全てが繋がり謎が解消する。
まさにストーリーとしての(制作側としての)ミッションコンプリート!
まさしく、作品の冒頭からラストのセリフまで見逃せない作りになっていて、眠くなる暇がない。

登場人物もホント無駄がないね。
映画館の店員さんと銭湯のおばさんが少し脇役って感じだけどその少ないセリフもキーになってくるし、それ以外の登場人物は犬も含めて全員、超重要人物。
しかも、部員の中ではしっかり目の甲本拓馬役に瑛太、バカ部員にムロツヨシとかなりのハマリ役。キャラ的にヴィタルサスーンの新美優役の与座よしあきさんが雰囲気好きだったけど、この人はお笑い芸人さんか、さすがだわ。

ストーリー面白い、キャストばっちり、(良い意味で)タイムマシンが安っぽいけどその割に設定バッチリで、時間移動の深みと伏線回収楽しみながら、ゲラゲラ笑いながら楽しめたコメディSF映画。
これは面白い映画発掘したわ、オススメ!
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