このレビューはネタバレを含みます
1950年のイギリスが舞台。裁判に用いられるのは1861年の法律。それから70年以上経った今でもこの1861年の法律が適用されていて、この作品の主人公が行なった非合法な中絶や、その手助けをした者は、…
>>続きを読む完全な男社会で、ヴェラのしたことが正当に裁かれたとは思えない。彼女の人となりを知る息子ですら理解を示さない。色んなタイプの人間が活躍している世の中であるべきやと思った。たくさんの若い女性がヴェラに救…
>>続きを読む<無償の善意が犯罪になったら>
1950年のロンドン。家政婦のヴェラは、夫と息子、娘の4人家族。家族や近隣には慈愛を持って献身的に接し人望の厚い彼女だったが、家族には内緒で非合法の堕胎幇助を行って…
女性にしかわからない
そのセリフにつきます
今、2024年のこの時代ですら
強姦であっても中絶を禁止されている国があるのが問題だよ。そりゃあ頼るところがあればって思ってしまう
これまた見終わって…
女性を助けるために、違法に中絶を施してたヴェラ。
無欲で、万人に対して思いやりがあり、優しい妻で母なのに、中絶を施術する過程が淡々としていて、術後のケアもしないのが意外。
ヴェラ自身の過去が描か…
こと貞操観念においては相手に非があっても結果は大体女が罪を突きつけられる宗教的土壌とその時代、たとい同性間であっても階級で見下しが容易に発生する。
本人としては立場の弱い者同士お互い様、支え合って…
夫と2人の子供と貧しいながらも
充実した日々を送るヴェラ・ドレイク
家政婦として働くかたわら
困っている人がいると自ら世話をする
朗らかで心優しいヴィラ。
しかし彼女には家…
1950年当時のイギリスにおける人工妊娠中絶まわりのシリアスドラマ。
・富裕層には逃げ道(精神疾患を騙って「生むくらいなら死ぬ」→母体保護で)があるけど貧困層には違法な中絶しか選択肢がない。
・無報…
なんの因果かあんな幸せな日に・・・
ヴェラにとっては困った人を助けた「望まれてした善意」。でもそれは法律上は罪。
罪を犯した人間には必ず法の裁きが下る、絶対そうでなければいけない。
ヴェラにももちろ…