ゴダールマラソン終盤。
「ゴダールの決別」のあとに撮られた、ゴダール流のセルフポートレート。
圧倒的な映像美に魅了されっぱなしの70分。ブルーレイで観たからかもしれないけど、「新ドイツ零年」以降のゴ…
見入ってしまった。
レマン湖畔の風景はどれも美しい。ことに雪が降り積もったところ。それらのショットにベートーヴェンの弦楽四重奏などが重ねられ、これまた無条件に感動してしまう。Blu-rayの画質もと…
1995年の作品だけどゴダールの遺書を思わせるセリフが多くてラストはグッときた。
ようやくなることができた
何者でもない
一人の人間になれた
ただ一人の私に
(うろ覚え)
映画庁の査察が最高に面…
結構残業した後でも観に行ける立地に映画館ができたのは有難いのだけど業後に観るには眠すぎるラインナップだった。映画が意味を生成するあらゆる作用を前景化する後期ゴダールの手つきにはやはり鬼気迫るものがあ…
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Jean-Luc Godard(1930-2022.9.13)
Arvo Pärt(b.1935)《Miserere》
Hindemith《Trauermusik》
Beethoven
《…
このレビューはネタバレを含みます
去る2022年9月13日、91歳でゴダール監督が死去し、彼の死後、本作を鑑賞することになろうとは…。
敬愛するジャン=リュック・ゴダールの死を知った時、驚きでしばらく呆然とした。
ついにこの時が来…
何度目かの鑑賞。
ゴダールによる、ゴダールのための、ゴダール。
その後の『ゴダールの映画史』へと続く映像詩的な内容。絵画、音楽、映画などの引用と、自ら出演し朗読する数々のテクスト。それらが次第に…