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死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版のQIのレビュー・感想・評価

3.8
【エンリオ・モリコーネ特選上映1/2】

“♫勝利への讃歌”

モリコーネはしご1本目

1920年代にアメリカで起きた「サッコ・ヴァンゼッティ事件」という冤罪事件を題材にした作品

当時アメリカで吹き荒れていた共産党狩りの標的になったのはイタリア系移民の二人

裁判官から陪審員まで偏見に満ちた最判の様子に約2時間ヒリヒリ、イライラ

相当な集中力が必要でかなり疲れました😮‍💨

…からの『グリーンマイル』を思い出させるラストシーン

ただその後味は『グリーン…』で感じたものとは全く違う、怒りと悲しみをおぼえるもの🤬😢

そんなアメリカの恥部ともいえる題材を映画にしたのはイタリアとフランス

アメリカでの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、日本での『福田村事件』のように、最近自国の黒歴史を描いた作品を目にする機会が増えてきましたが、映画にはそんなことを多くの人に知ってもらう役割もあるような気がします

モリコーネの音楽について

本作に関して言えばモリコーネの曲というよりもジョーン・バエズの歌う主題歌としてのほうが有名

かくいう自分も彼女の歌だけはヒット曲として何度も耳にしていましたが、今回公開から50年を経てようやく本作を観ることができてヨカッタ

モリコーネ再評価ブームと今回の企画に感謝🙇

p.s.
映画館ロビーでの一コマ

今回の企画ポスターを見ながら大学生位の若者二人組の一人が
「へ〜、『荒野の用心棒』もモリコーネだったんだぁ」
と一言

「そうだよそうだよ、もっとモリコーネの曲が聞ける映画いっぱい観てね😉」
と心のなかでつぶやく自分なのでした😊
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