記録
これは我々が本能的に好む映画だ、と言ってしまいそうになる。勿論、個人差はあるが我々には、他者の目を借りてその過去を覗き見るという行為が、本能的欲求として存在していると思う。その行為がかなりの…
ランプシェード越しの仄かな光に浮かび上がる艷やかな美術、光と影のあわいを滑らかに移ろう耽美なカメラワーク。
視覚の栄養とでも呼べばいいでしょうか。スクリーンを見つめる我々の瞳を、瑞々しい何かが潤して…
目に映るモノ全てが美しくてうっとりした。生きた時代も文化も違うヴァランタンの、かなり特殊な経験なのに、なぜか懐かしくてセンチメンタルな気持ちになる。お馴染みの従業員、常連客との思い出が詰まったホテル…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
もうプロットが完璧で、ずっと幸せでした。
重くもなければ、空疎でもない。
ホテルのテーマの映画愛。
さまざまな交錯は、人のおかしく愛しい営みを。
特にこの作品は空気感に、どの年代にも私の好む…
夢の中というか、夢に出てきそうな空気感で、自分の夢とか死後の世界とかに、このホテル出てきそうだなぁっていう不思議な感覚!
主人公の少年時代役のカルロスデベーザくんがかわいすぎて、眼福◎✨
監督に、…
これもまた過去と現在が溶け合う作品で、私にこんな記憶はないのにどこか懐かしい気持ちにさせる作品だった
手品師の熱帯にいるような〜のところが急なコメディで面白かった
音楽がとっても良い
夢心地な映画…
サミー・フレイがバスを降りるロングショットからカメラがゆっくり右に旋回して廃ホテルの景観に到達する息を呑むショット。カメラの動きそれ自体がまるで舞踏のようでたまらん。記憶は脚色され、削り取られ、揺ら…
>>続きを読む活気ある過去と静寂に満ちた現在の対照や、かつての出来事への郷愁はそれだけで大好物だが、人物たちを平等に切り取っていくフレーミングに何より癒される思いがした。
『ペイン・アンド・グローリー』や『とらわ…
(c) HORS SAISON: 1992 T&C Film AG