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貴公子のShokoのレビュー・感想・評価

貴公子(2023年製作の映画)
3.4
〖貴公子〗(映画/韓国/2023)



『フィリピンで暮らす貧しい青年マルコは病気の母のため、地下格闘で日銭を稼いでいた。ある日、マルコはこれまで一度も会ったことのない韓国人の父が自分を捜していると聞き、韓国へ向けて旅立つ。マルコは飛行機の機内で、自らを「友達(チング)」と呼ぶ怪しい男「貴公子」と出会う。美しい顔立ちで不気味に笑う貴公子に恐怖を感じて逃げ出すマルコだったが、執拗に追われ徐々に追い詰められていく』

なんとなく気になっててたかえさんに「私好きそう?」って聞いて(私の映画の好みは私よりいつめんのが知ってるよ)嫌いじゃないと思うけど途中ちょっと飽きるかもって的確な教えをくれたので観た。
(ラストまで喋る)
面白かった。
韓国映画最近あんまり観ないけど、なんというかザ・韓国ノワールという感じでとっても楽しめた。
たかえさんがカーチェイスのとこちょっと飽きるかもって言ってたけどそこより前に一旦一瞬だけ寝た。
なんか結構ずっとなにがなんだかわかんなかったじゃん。
この人たちは誰でなんなのかとかマルコはなんで韓国に呼ばれたのかとか。
わからん状態が続きすぎると飽きる習性を持つ生き物なので、それでちょっと寝たんだろうな。
やっとだんだん色々わかって、お父さんの心臓のためにマルコ呼ばれたの本当かわいそう、だからずっとなんでか教えてもらえなかったんだな。
結構終盤まで貴公子がなんなのかわかんないままいったから、わけわからん生身のターミネーター(生身のターミネーター?)との追いかけっこムービーになってて、あまりにも「お前誰だ?」が多すぎた。
ほどほどコミカルでちょっと切なくて、血がめちゃくちゃ出て高級車もめちゃくちゃの楽しいやつでした。ラストのオチも含めてよかったんじゃないかなと思った。
マルコは結局ほんとのほんとにかわいそうすぎたけど、ちまちまといつ貯まるかわかんないお金貯めるよりは手っ取り早く済んでよかったのかもね、私が同じ目に遭わされたら許せなさそうだけど。
貴公子は冒頭のサイコっぽい感じもよかったし、終盤やっと血だらけになって前髪降りてたけど、なんていうか男は血まみれになってからが本番だなって思った。
でも!あんなガラスの破片だらけのところ膝ついて移動するのむり!って思ったのと、これってR15?ですらないか?痛いシーンが割と見えそうで見えなくて、ドライバーで心臓くり抜くところは絶対に見せてほしかった。

(75/劇場鑑賞25)
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