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フレーミングホット!チートス物語のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

3.5
Disney+で6月から配信してたらしい。実話との事でなんとなく観たら、なかなか面白かった。実在の人物リチャード・モンタンニェスとその奥さんジュディの物語で割とオススメ。リチャード・モンタンニェスは、ペプシコーラで有名な食品・スナック・飲料メーカーのペプシコの元副社長だそうだ。「ヒスパニック・マーケティングのゴッドファーザー」と呼ばれ、彼が開発したスナック菓子は10億ドル規模のブランドになったそうです。映画のストーリーでは、リチャードの幼少から「ヒスパニック・マーケティングのゴッドファーザー」が誕生するまでが描かれており、ジャンルとしては伝記コメディ。
おっさんというか、ある程度歳をとると、思いつきとアイデアの違いや、努力と継続の違い、センスと経験の使い分けなど、成功の秘訣とまでは言わないが、成功するためのプロセスで大事なポイントはどういうものか、なんとなく理解できます(できるできないは別として)。実際のリチャードがどれほどの偉人であったかは知りませんが、映画「フレーミングホット!チートス物語」は、圧倒的才能を持つ偉人の功績というよりは、家族、友人、同僚など、周りの人達を味方につけてのし上がる成功談という感じで、ちょっと元気もらえる映画でした。
ついでにサクッと簡単なあらすじ。学歴無しでギャング上がりの貧困層メキシコ人リチャードにようやく見つかった仕事はスナック製造工場の清掃員。わかりやすいブルーカラーのリチャードは、工場内の別の業務に興味を持ち出世を夢見るが現実は厳しい。なかなか貧困から抜け出せない毎日と、メキシコ人に対する差別的扱い…はい、ここまで書くとだいぶ暗い話のように感じますが、全体的にコメディタッチだから全然暗くならないし、底辺スタートでのし上がっていくリチャードの物語は観てて痛快な部分もあります。感情豊かな奥さんのジュディがまた良かった。最後はやはりホロリとさせられるので、涙腺弱い方はハンカチのご用意を。
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