孔子と弟子の問答からはじまる群像劇は、思想的な雰囲気を纏った、とてもおしゃべりなラブコメディでした。
経済成長が進む台北の喧騒の中、4人の元同級生を中心に絡み合う人間模様が描かれます。
その暮らしぶりは都会的で裕福。不自由なく生きている様子ですが、生き辛さを抱え、愚痴、不安、厭世観、自己責任論的な議論など、互いに言葉をぶつけ合います。
そんな彼らに嘘が吹き込まれ信頼関係が試されることになりました。
簡単に崩れてしまう危うい関係。それは華やかな経済の影として希薄した情を象徴しているようです。
それぞれがもがきながら、愛や居場所、アイデンティティといった課題と向き合い出口を求めていきます。
都会の片隅、地に足の付かない生活の浮遊感を覚えました。
素晴らしい作品でした。貴重な機会ありがとうございました。
お義兄さん怖すぎる。ドタバタ大立ち回り可笑しかった!