Itaji

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのItajiのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞最多7冠でA24最大のヒットと話題の映画だが正直自分には合わない作品

多言宇宙と家族を掛け合わせたテーマ自体は新しい感じがして好きなんだけど、スケールが思ったよりも小さく見えたし、それぞれのドラマが短すぎて感情移入もしづらかった。

何よりこの映画のユーモアセンスがとことん合わない
下ネタ自体は好きなんだけど、ケツにディルドとかディルドソードとか小学生が考えたようなレベルのもので全然笑えない…
折角良いシーンがあるのに唐突に笑えないギャグを出されてもそこまでのシーンが台無しだし、どんな顔して観ればいいのか分からなくなる…
指ソーセージも面白くもないのに何回擦るんだよってくらい擦るからうんざりしてくるし、感動もできない。

犬を投げるシーンも他のエンタメ系映画ならまだ寛容な目で観れるけど、仮にもアカデミー賞受賞作であれをやられるとどういう基準で作品を選考しているのか分からなくなってくる…(多様性とか言ってる癖に動物はどう扱われても良いのかと)
ラストのこれまでの多言宇宙の登場人物たちとの戦闘シーンも全然掘り下げてもいない浅いキャラ達を倒した所でなんもカタルシスが無いし最後まで不完全燃焼だった…

良いシーンもある
ジョブ・トゥパキ初登場時のラジオチューニングするかの如く場面を切り替えるシーンは痺れたし、前半のボディバックを使ったアクションシーンも新鮮で面白かった。
そして誰もが言っているが石のシーンは石だから会話ができず、環境音のみで字幕によってやり取りをする新しい表現方法で感動した。

観る始めはアクション映画だと思って期待していた自分も悪いのだがコメディ映画だと割り切って観ればまた違った見方ができるかもしれない…
ただアカデミー賞7冠は流石にどうかと思った🤔
Itaji

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