ヨダセアSeaYodaさんの映画レビュー・感想・評価

ヨダセアSeaYoda

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フューチャー・ウォーズ(2022年製作の映画)

3.7

掴みが上手すぎるフランス産SFコメディ。冒頭から声を出して笑ってしまった。

フランスでカルト的人気を得たWEB動画シリーズが満を辞して映画化された作品とのこと。

たしかにSF映画としては低予算感が
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.0

レビュー記事が公開されたためこちらも更新!

記事はこちら↓
https://www.tvgroove.com/?p=132977

【REVIEW】
「昇る・飛ぶ」「落ちる」という動きで上昇と落下を
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

-

ワーナー・ブラザース様ご招待にて試写!!

詳しくは今月中旬レビュー記事を書いた後に更新しますが、とりあえず感想だけ。

本当に最高!!!ファンの贔屓目なしにも、アニャのフュリオサっぷりがすごいし、設
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.3

注意喚起せずにはいられない、衝撃的な1作。

メンタルを追い詰められる映画が苦手な方には正直オススメできない。しかし、逆に言えば、それほどに刺激や恐怖、不穏さを映画に求めている人からすれば大好物となり
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

4.7

さすがは『キャロル』のヘインズ監督、すべてが洗練して完成されたまとまり方があまりに好みだった。

誰かを理解しようとする時、我々は真に相手を“理解”しようとしているだろうか。自分自身に誘導尋問するかの
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

-

Netflix西部劇『この茫漠たる荒野で』でも印象を残した天才子役、ヘレナ・ツェンゲル。
トラウマを抱え、発狂すると手がつけられなくなってしまう荒々しさと、ただ純粋に愛を求めて周囲の大人に甘えようとす
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

-

めちゃくちゃ面白い!!!

「A=B、B=CならAは実質Cだね」といった屁理屈ジョークがよくあるけど、今作の「テニス」「恋愛」「対話」「音楽」は屁理屈なしにすべてイコールで結ばれている。
対話はテニス
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ザ・タワー(2022年製作の映画)

3.0

【REVIEW】
外に出られず、視界に入るのは何もない真っ黒。外に出ようとすれば痛い目に遭うが、閉じ込められたフラストレーションの中で人種やジェンダーなどの属性の違いによる攻撃性が増して心が荒んでいく
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最後の猿の惑星(1973年製作の映画)

2.4

【REVIEW】

4作目も無理に長編の尺にした感があったが、5作目では明らかに予算もアイデアも出し尽くしてしまった様子が手に取るようにわかる。
4作目の時点でかなり間伸び感があったのに、まだ悪あがき
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猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

2.7

【REVIEW】

なんでこんなに微妙になってしまったんだろう。脚本は全然悪くないと思う。
「1作目がなぜ猿の惑星になっているか」という部分にも繋がっていて収まりのいい展開だし、結局は和平ではなく復讐
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

-

【REVIEW】
こんなに面白くて王道なラブコメ映画は久々に観た。何も考えずに楽しめるから、たくさんの人に楽しんでほしい。

おバカ・ドジネタ、動物ネタから軽いお下品ネタまであらゆるコメディ要素で笑わ
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.9

【OUTLINE】
 大スターだったエルヴィス・プレスリーと恋愛関係になり、後に結婚もすることになる一般人の少女プリシラ。
 プリシラ・プレスリーの自伝をもとに、ふたりのリアルな関係をソフィア・コッポ
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新・猿の惑星(1971年製作の映画)

3.7

【REVIEW】

初見。まさかのあっけない結末に心を打ちのめされた。悲惨なことが起きているのに淡々と物語を締め括っていく感じがすばらしい。なぜなら人間にとって、“未開人”や“動物”の犠牲など、取るに
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.8

【REVIEW】

島の旅館でアルバイトしていたら、何やら禁断の部屋があるようで…という、世にありふれた都市伝説系ホラーのひとつかと思いきや、「1本取られた」が2本、3本と続く怒涛の展開に思わず笑い声
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Mean Girls(原題)(2024年製作の映画)

3.6

初めて観た「ミーン・ガールズ」が今作なら素直に全力で褒めていたと思う。ただ、今作があまりにも忠実な元祖『ミーン・ガールズ』を観ているから、どこまで今作1本として褒めていいのか難しい部分はある。

垢抜
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トースト 〜幸せになるためのレシピ〜(2010年製作の映画)

2.6

【STORY】
 料理が下手な母と、厳格で怒りっぽい父のもと育った、食事好きの少年ナイジェル。なかなか料理もさせてもらえない彼には常に人間関係の試練が相次ぎ…。

【REVIEW】
その辺にいる一般人
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

2.6

なぜこうなった…?「1作ヒットしたからって無理矢理続編を作るとこうなる」の典型例みたいな映画だった。正直、何のメッセージ性も読み取れなかった。いや多少あるだろうけど「なんだこれ」が勝ってしまって頭に入>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

-

「クローン技術の発展」を扱って倫理観を問うようなフィクション作品は多数あるが、今作におけるクローンは倫理観崩壊へのトリガーでしかなく、作品の主軸ではない。
面白い設定の上にあぐらをかくことなく、今作独
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

-

散々な目に遭った現在。通常の音と「逆再生」のような響きの音を交えた音楽が、主人公を過去へと導いていく。

カラフルでまさに"青春"な18年前と、無機質な色合いの中で足をゆっくり進める現在の見事な対比。
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.2

冒頭でこの映画の事件が「未解決事件」であることは明かされており、結末で驚かせる映画でないことはわかった上で観客は物語を追うことができる。
これによって変に“ミステリー映画らしい”展開を期待しなくてよく
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

-

【REVIEW】
完成披露試写にて。

すごい人をすごいと讃えるだけでなく、未熟なメンタルや危うい部分も叙事的に見せた上で、“音楽で社会を変える”を本当に成し遂げてしまったというどんな汚れでも曇らない
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.2

【REVIEW】

子どもの頃に今作を観たっきり、他の作品も観たことがないので新作に向けて観ていこう。

正しさや合理性の追求よりも、異端・未知を理不尽に排除することで保身に走ること。未来への貢献より
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世界の人々:ふたりのおばあちゃん(2023年製作の映画)

4.2

開始数秒で、“ふたりのおばあちゃん”の虜になった。温かく可愛らしい彼女たちの人間性が、その声色・表情のひとつひとつで見事に切り取られている。

ダンスを楽しむ姿や、オナラをいじり合う仲睦まじさでほっこ
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パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜(2023年製作の映画)

3.2

まさにスイーツテロ映画。今作のために作られた料理のビジュアルや、その撮影構図が秀逸で、料理工程から完成スイーツまで常に“美味しそうパワー”が全開。
チョコレートや生クリームを摂取したくて仕方なくなる。
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.5

『ハイキュー!!』のストーリーやキャラクターがすばらしいのは言うまでもないので、この映画について。

まず、TVシリーズならもっと時間がかかるであろう1試合を85分というアニメ劇場版らしい尺にまとめつ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

これは本当に2023年の映画か?そう思わせるほど“懐かしい”質感の作品だった。

『デッド・ドント・ダイ』のような最新映画が平然と流されても崩れないこのノスタルジーは、画面のサイズ比や画質を少し調整し
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コンセント/同意(2023年製作の映画)

4.0

未成年相手がそもそも論外ということを別にしても、立場的なパワーバランスにギャップのあるふたりの肉体関係があった際、どこまで“同意”があったといえるのかというのは日本でも議論されているところ。

今作で
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けもの(仮題)(2023年製作の映画)

4.2

【STORY】
 大きく複数の時代にまたがって並行して展開する複雑な物語。感情が邪魔とされる近未来、ガブリエルは感情の"浄化"を受けるが…。

【REVIEW】

最推し俳優の一人であるレア・セドゥ様
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

-

【STORY】
 前作『アフターライフ』での事件以降、ゴーストバスターズとして活躍する一家。しかし15歳のフィービーは未成年のため活動を停止するよう迫られ、せっかくの居場所を失いかけてしまう。
 そん
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.0

【REVIEW】

 1回目で途中で眠くなって以降観てなかったので今回の金曜ロードショーで初めて最後まで鑑賞。最後「えっ」て声が出てしまった。本当にあれで終わり?
 ここまでちゃんとドラマがあった上で
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RED SHOES/レッド・シューズ(2023年製作の映画)

3.2

【STORY】
 バレリーナとしても憧れだった姉を亡くし、バレエが踊れなくなって非行を繰り返していたサム(サマンサ)は、周りに強制されて再びバレエを踊ることに…?

【REVIEW】
バレエ版『セッシ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

-

映画は映像の表現。「文字で説明するのが難しいけど確かにそこにある感情」に没入させられる時にこそ、ドラマ映画の力を強く感じる。今作の主演陣(佐藤健/長澤まさみ/森七菜)は3人全員がまさにその体験をくれた>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.4

マーク漏れ。

さようなら旧DCユニバース!余計な心残りなく、ひたすら大冒険と豪快なバトルと愉快なコメディで楽しませてくれてありがとう。ブラックマンタのお手本のような軽技アクションがあまりにクールで、
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Knight of Fortune(原題)(2023年製作の映画)

3.9

遺体安置所で、他人のおじさん同士が遺体との邂逅を見守り合う短編。

薄暗くても色が際立つセットと撮影が印象的。

どんな見た目でも、年齢にも性別にも関係なく、人間は痛みや悲しみを持ち合わせるもの。寄り
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.6

【OUTLINE】
 ロシアによる攻撃が始まってから、破壊され、孤立し、追い詰められていくマリウポリの街をひたすら撮影し続けたドキュメンタリー。

【REVIEW】

 "観ていて辛い。でも辛くあるべ
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Ninety-Five Senses(原題)(2023年製作の映画)

3.4

独房で最後の食事をする死刑囚が、人生を振り返りながら、最後に感じるであろう香りや味など、五感について独白する。

次々に画風は変わっていくのに、よく同じ1作品として統一感が出るな、と感動してしまった。
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