ヨダセアSeaYoda

マッドマックス:フュリオサのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

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ワーナー・ブラザース様ご招待にて試写!!

ずっとアニャを追ってきて良かった…。
『ウィッチ』や『サラブレッド』でアニャに惚れ惚れしてた頃は、まさか人生ベスト級映画の傑作スピンオフでアニャが最高の演技を見せてくれるほどの未来が待っているとは思ってなかった…。

ファンの贔屓目なしにも、アニャのフュリオサっぷりはすばらしかったと思う。口数も少なく顔も黒塗りされたり布で隠れたりでよく見えないことの多いこの役には、やはり“眼力”と“ハッキリした顔立ち”が不可欠。アニャの容姿と演技、存在感はまさにこの役に最適だったと感じる。

ヘムズワース演じるディメンタス将軍も良キャラ。絶望の末に狂気的(MAD)になり、どこか諦めたような“カリスマ道化リーダー”っぷりは「太ったソー」を彷彿とさせつつ、完全新規の新たなヘムズワースを見せてくれたように思える。

展開もテンポ良く、前日譚ならではの予定調和性さえもエモーショナルに作用する様は『ローグ・ワン』を思い出す。

そして、ミラー監督は観客が「今作をどう楽しみたいか」を心から理解している。前作に言葉だけ登場した要素のヴィジュアライズ、新たな戦闘車たち、もちろんフュリオサの容姿の形成過程、そしてエンドロールでの演出まで、前日譚として深く楽しめるだけでなく、世界観の拡大・具象化まで行ってくれる「超理想的なスピンオフ」が完成された。

ありがとうジョージ・ミラー監督。

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