ジェルボールさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ジェルボール

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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.6

フラッシュバックとか回想を多用されると、ちょっとね。もっといい見せ方はなかったものか。

わが青春のマリアンヌ(1955年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

はたして、母に焦がれる幻覚野郎の落とし所で良かったんだろうか。ファンではないがジャックスに松本零士まで何にそんなに惹かれたのかっていう

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

3.4

映画としてはかったるく感じてしまったが、
“Wouldn't It Be Nice”が何割か増しでよかった

震える舌(1980年製作の映画)

-

内容のインパクト強すぎて、映画としてどうってのがとんでしまう

マックス、モン・アムール(1986年製作の映画)

4.3

ブニュエルっぽさもあるなと感じてたら、そういうことか。スタッフとキャストの違いがでかいが、大島渚であってそうではない特異さ。臓器を総入れ替えしたけど、大島渚というような。

ピクニック(1936年製作の映画)

3.8

想像していたほどではなく。短くてもルノワールってこと以外、特別な感想はなかったが、予想に反するペアリングだとか、ブランコの撮影、それに心情を顕すかのような雨に川、窓が開いたときの光景とかなのだろうな、>>続きを読む

赤い砂漠(1964年製作の映画)

4.1

モニカ・ヴィッティのモノクロと照明の魔法は消えてしまったけど、でもカラーになっても、ハッとするような画面の作り方だなあと思わされっぱなし。この時代ならではの前衛的な電子音響もなかなか。ただ、デクパージ>>続きを読む

情事(1960年製作の映画)

4.9

婚約者が消息不明になるシンプルな出来事で、残された男と婚約者の女友達から映画的に最大限の可能性を引き出している。アントニオーニのほかのモノクロ作もそうで、白と黒の二分法も見事だが、グレーの階調が映画の>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

4.5

朗読に引き込まれるの含め、ハッピーアワーの前身って感じが。撮影でも演技でもいいけど、見え透いたエゴを感じさせないのに、次第に魔法がかってくるあの感じ、なんなんだろうな。マルエツがどうとかああいう何気な>>続きを読む

Pig Iron(原題)(2010年製作の映画)

3.7

空や湖を並べたタイトルは他にあるけども、これはノーカットで製鉄所の直球系。
個人の撮影動画がありふれているなか、こういうのも珍しくなくなっているわけだが、インスタレーションではなく一応は映画の枠組みで
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奇跡の丘(1964年製作の映画)

4.0

ロケーションや衣装含め、沢山の人を使ったショットは素晴らしく、映像とプロットの超訳的なリズムもいいのだが、はたして2時間超は適切なのか。中盤ぐらいまでは、名言=御言葉ラッシュにシビれるものの、信仰が足>>続きを読む

緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

3.5

同情を誘うものの、アイスピックで男も襲撃するぐらいじゃないと観ていて気持ちも乗らないし、付き合いきれない。なので光と影とか、レコードとかの演出をあえて取り上げる気にもなれないな。

ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)

4.7

「何を」より、どう撮るかということでセット撮影がうまくいってると思う。黄昏れたライティングに人物・事物が配置されたショットの力強さ、ナレーション/モノローグの多用で、性描写は異化され、ドラマ上、表面的>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.0

生命力を感じる。たまにのエレピも中和とならず、モノクロでも匂い立ってくるような衛生意識皆無の性描写に辟易していると、パートカラーで芹明香がモノクロより映える不思議。
それと宮下順子の爆発シーンでより際
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ラブホテル(1985年製作の映画)

4.1

全然タイプでないはずの主演女優が可愛く見えてきたりしてセンサーが狂わされた。電話を切られても、感情を込めてメソメソ話し続けるシーンは寒いはずなのに心を奪われてしまう。
余韻といったら聞こえはいいし、現
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.8

長らく待望していてやっと、という感慨はあるものの、あらすじや常連キャストが揃って出演していることや、発言集を取り寄せてまで読んで、期待が膨らみすぎて悶々としたほどには突出した作品ではなかったかな、とい>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.7

昭和。ごちゃごちゃしてる。それが魅力だろうが、教訓として得るものは特にない。辰夫が優等生的。

あふれる熱い涙(1992年製作の映画)

3.5

絡んでくる佐野史郎と戸川純の役の話がなんとも込み入りすぎ。あと始終、片言はくどくないか。夕陽越し、噴水越しのシルエット、フィリピンの光景とラストなんかは目を引いたものの。

Mr.Pのダンシングスシバー(1997年製作の映画)

3.5

ロウにみえて外さないカメラワーク、その割にやりとりや応対はオーソドックスな感じがして、そこまで刺さらなかったが、当時のアフリカ系アメリカ人の生きづらさ、ベトナム戦争とPTSDなどを扱いながら、軽過ぎず>>続きを読む

もうひとつの世界(1998年製作の映画)

4.4

地味だけど、冒頭からどのショットも完璧で、地味だけど、行き場のない愛と寂しさが伝わる映画。
どうせ映画を観るのなら、血縁や身内意識を越えた、こういうものが観たいのだ。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

特定人物が中心化されてないこと自体はいいとして、無駄にカットを多用する前半部がダメすぎて鑑賞放棄しかけたが、中盤の反撃あたりからフィットしてくる印象。街での犯罪映像とか、銃を咥える敵リーダーだとか、各>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

主人公である14歳の少女、ウニの周りで胸が締め付けられるようなことが色々ある訳だけど、ものを食べる姿になんとも言えない救いがある。先生に抱きつくところで胸がいっぱいになった。

用心棒(1961年製作の映画)

4.2

序盤で飯屋の爺の台詞が説明臭く、三人斬ったのは殺生に思えたが、木桶から酒が噴き出すシーン、三船が影を縫うように脱出するショットがよかった。短いものの、囃子のリズムも刺激的。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.2

マトリックスよりいいと思う(忘れてるが)。カット割りでの見せ方がよく、アクションが安っぽくない。この手の映画のなかでもクオリティは高い。