久々かつ劇場鑑賞は初めてだったので、初見の印象で少なからず期待していたが、こんなにも薄味だったか。ほとんど交わらない視線、鏡の使い方が目を引くものの、淡白な内容に取り付く島がなく、人物らの喪失感が連な>>続きを読む
序盤の拒否反応はどこへやらでレトロフューチャーの荒波に飲み込まれる感じ。もっと米英以外の文化が多量に混入してたらさらにヤバかったんだろうなとは思いつつ、アメリカでなければ成立しない映画ということを思い>>続きを読む
クローズアップというよりはクローズアップのリズム。弛緩が浮遊感にまで高まる。かつてDVDで観たはずなのにアルトーぐらいしか覚えてなかった。死への恐怖が高まってからの緊迫加減に感極まる。点火とともに群衆>>続きを読む
嫁姑のシーンや中盤は眠すぎたが、草むらのショットは毎度凍りつくような画力で、瞳孔が開いた。
父権に絡め取られる一連に気が塞ぐものの、アンネの呪詛と涙に忘れがたいものが残る。
要素はたしかに出揃っているが、以降のタイトルのがドープな感じなので、こちらのほうがちょうどいいという向きも少なくないだろうなと。
アンビエントドローンと様々の具体音、ごしショットの奥行きや引きの窓枠>>続きを読む
親近感のある景色、劇映画ならではの面白さは存分に感じられたけど、封切りで真っ先に観れるという以外、劇場で観るべきかは微妙。よかったです。よかったんですが。いつもの会話劇のほか、なにかはっとさせられたか>>続きを読む
有り体にいえば、バッドトリップの地獄絵図。ベタだけどキックが増えハウスになったあたりの増幅してく感じ、真上からのショットや長回しフォロー、逆さまになるアングルなんかで視点がラリっていく感じがクセになる>>続きを読む
クラスメイト達からはまともに扱われず、大人のノイズに晒されながらも真っ直ぐな少年達がひたすらに胸を打つ。家に見せかける仕掛けが可愛かった。遠くからのショットてのもいい。フランス少年映画のいいところが全>>続きを読む
制作やロケーション良いなと思いつつ、稲垣吾郎の声色や地味に服装がスタイリッシュなのが馴染めない瞬間があったり、帰京した友が打ち解ける流れに違和感あったりしたが、結果いい映画でした。
行方不明の友人に>>続きを読む
お膳立てされたキャットファイトが格ゲーのラストステージみたいな山場だなと🤼♀️あと序盤の店内のシーンでレインコーツが使われていて、映画のトーンをなんとなく察した。シリアスじゃないし、スーパーマーケッ>>続きを読む
特徴的なところである、ショットの精度と忙しないカット割りが本作ではやけに厭味に思えてしまったが、最後の最後にビタースウィートな余韻でやっぱ観てよかったなと思えた。冒頭の語りでイタズラする子とか、冬山の>>続きを読む
俺もミスコンに出ようかな、世界平和のために。美人への仕上がり具合が設定以上でときめいた。
この芸風、思わせぶりで無理。サイレント映画の逆照射かと思い、最初は期待したのだが。
ディズニー的。ディズニーにできない要素をわかっている感じも含めて。黄色と赤のマクドナルドな色使い、完成度と引き換えに予定調和な内容とカメラワーク。ビルマーレイは何気に不幸なまま。
MV風のポップな観せ方なんかは毎度辟易しかけるのだが、結構な挫折とか不純さをないまぜて収拾がつかなそうなところをハッピーに昇華させるのが感動的だし、嫌いになれる訳がない。最後の劇が◎。フェイセズ。不意>>続きを読む
シャープでクリアなモノクロ、引きの固定カメラで、暗闇では表情が読めなかったりする、この手のやつねって感じで食傷気味だったが、てんかんの発作や、復讐相手をロックオンしたあたりから叙述のトーンに引き込まれ>>続きを読む
ペキンパーは7、8本とそれなりに観てきたが、これが最も精神に堪えたし、衝撃をうけた。登場する誰の気性にも馴染めず居心地が悪いまま話は進み、徐々に観ている側のプライバシーとか自衛の意識がやられてくる。ま>>続きを読む
観たのをうっかり忘れてて2回目。内容は最高のアクションエンターテイメントで、アツすぎる男たちのドラマなんだから、邦題どうにかしてくれ。
娘。田舎。既視感、空気感。興味なかったヤマジ氏のギタープレイが気になったり。
いいけど、悪くないけど、そこまで深刻には受け止められない感じ。ヤクザ映画のテンポを海外のシチュエーションに移植するのは新鮮かもしれないが、マフィアの脅威はあまり伝わらず。久石譲の音楽も本作ではベストマ>>続きを読む
ある意味、現実味はあるのかもしれないが、ここで完結ということを思うと、あ、この役は死なないんだ、てな感じの割り切れなさも。
タナトス。ヤクザやめたくなったな、もう疲れたよと漏らす都会から始まって、沖縄現地のヤクザたちと海辺で暇を持て余すことになる状況設定が素晴らしい。手持ちの打ち上げ花火合戦に、そこかしこでの無邪気な発砲、>>続きを読む
ルーリードが出演していて観た。それ自体はほんのさわりで、どうということはなかったし、しばらくは映像のテクニカルな面が目についてしまったが、内容の方に引き込まれた。
邦題のつけ方に疑問がないわけではな>>続きを読む