ジェルボール

ラブホテルのジェルボールのレビュー・感想・評価

ラブホテル(1985年製作の映画)
4.1
全然タイプでないはずの主演女優が可愛く見えてきたりしてセンサーが狂わされた。電話を切られても、感情を込めてメソメソ話し続けるシーンは寒いはずなのに心を奪われてしまう。
余韻といったら聞こえはいいし、現実の物事も白黒つくわけではないけど、結局、寺田農の役はなにを望んでいたんだろう。

序盤、速水典子がトンネルから階段を急ぎ足で帰る際の線が際立つ幾何的なショット、走る電車から投射される窓あかりなど、長回しのなかでハッとさせられる瞬間がいくつか。あとラストの花吹雪か。

消去法のU-NEXTを辛うじて活用。