タルベーラのモノクロと長回しについては何千回と語られているが、この内容で作り手の厭世観みたいなものに染まらないのは改めてクールだなと思えた
システムを浮き彫りにするのが意図としたら、こぼれ落ちそうな要素や暴発を捉えているのはわかるが、意味ありげな鯨の要素でかいし、比喩としての音律は掠る程度なので、タイトルにするまでのことなのかなという気はする
サタンタンゴと大きく印象は変わらず、幾分規格外で未整理なパワーを感じさせるのはあちらで、テーマとしてもそれなりにまとまりを感じるのがこちらという印象 タッチに大きな差はなく上映時間の違いはでかいけど
いざクジラがやってきてからは少し気が緩んでしまって、というのも個人的に、クジラがやってくるまでの予感的なテンション、それと最初の天体ダンスのグルーヴ感があまりに素晴らしすぎた