ジェルボール

赤い砂漠のジェルボールのレビュー・感想・評価

赤い砂漠(1964年製作の映画)
4.1
モニカ・ヴィッティのモノクロと照明の魔法は消えてしまったけど、でもカラーになっても、ハッとするような画面の作り方だなあと思わされっぱなし。この時代ならではの前衛的な電子音響もなかなか。ただ、デクパージュとは別に、ストーリーの推進力が緩すぎて、アントニオーニらしいと言えばらしいが、単に冗長の感は否めず。取って付けたようなFINEが救いですらある。