2023年のベスト10をコメント欄に載せました。
黒柳徹子が自ら出資して制作にも相当関わったそうで「黒柳徹子」が「製作委員会」と横並びでクレジットされている。
アメリカでストがあったり、テイラース>>続きを読む
これ見るためにApple TV +に入った。はじまりのうた、シングストリートで行けるとこまで行った感はあり、安定のジョン・カーニー節ではあるが、予想を超える驚きはなかった。
音楽を視覚化し、2時間か>>続きを読む
例によってどこにも行けないアメリカ人の話なのだが、オープニングでそれが確定してしまうのは流石に笑った。「牛とか出る前に終わった…」と思った。
・ワイドな荒野ではなく、狭めの画角に身を寄せ合う人々。持>>続きを読む
後年の派生作品を見過ぎていて元ネタを見ても「うん…」となる現象。男の欲望で女のアイデンティティを塗り替える話なのでやっぱりヒッチコックっぽいが、同じジョージキューカーで言えばマイフェアレディの最悪の翻>>続きを読む
視線の断絶とフレーミングでディスコミュニケーションを描く作品は数あれど、2時間ここまで視線が合わない(切り返しは序盤の夫との会話1回だけ?)絶望的な映画は見たことない。疲れ切ったしまるで掴めた感じがし>>続きを読む
「プロミシング・ヤング・ウーマン」のイメージをミスリードとして軽く消費してくるエメラルド・フェネル監督、底知れない人だと思いました。
これは映画館で見たかった。赤い部屋で展開される地獄のランチはベル>>続きを読む
加藤拓也監督、初めて見たけれど絵作り素晴らしい。これで長編2本目かー。
「任せるよ」を繰り返していた綿子(門脇麦)が自分の足で歩くまでのお話。話としては何てことないのだが、見せ方がとても丁寧。
旅>>続きを読む
スタンダードサイズが画面を占有する巨体を印象付けており…ってザ・ホエールと同じことをやっていた。
いじめられっ子のサラが、街に現れた殺人鬼の男に惚れられる。男はいじめっ子や家族など、彼女を抑圧する人>>続きを読む
時期によってはどハマりしていたかもしれないが、ノレませんでした、、
話すことで誰かを傷つけるよりも、ぬいぐるみと話す方がいい、というサークルに集まった大学生の話。
私は「ぬいぐるみと話す人の気持ち>>続きを読む
今年最初はドライヤー特集。
・二重露光の多用に加え、肉体から離れた影が勝手に動き出す始末。肉体付きの影を見ているのか、肉体から離れた影を見ているのか、そもそも画面上はどっちも影なんだから区別なんて出>>続きを読む
2023年ベストを決めるには見逃し作品を拾うのにあと1週間はかかりそうですが、とりあえず映画納め。今年はこれだなぁと思っていました。
ニューヨークタイムズが2017年にワインスタイン告発の記事を書く>>続きを読む
3層構造、糞尿の逆流に始まる革命って、カンヌはパラサイトをもう忘れたの?と思った。ヨーロッパの知識層好みにアレンジされたパラサイトというか…。
パラサイトは高低差の見せ方が抜群だったけれど、ゆっくり>>続きを読む
監視したい/されたい願望を巡る話で、ヒッチコックからデパルマ、氷の微笑にも連なる、恋愛の駆け引きにサスペンスを重ねる映画。これをパク・チャヌク独特の編集とカメラワークで映像化している。
冒頭、人と人>>続きを読む
二つの世界を繋ぐ回転の美しさと恐ろしさを、スピルバーグはフェイブルマンズで映画のフィルムになぞらえた。今作で子供の出産を照らした自転車のライトは、戦後、映写機に変わっている。現実と虚構を繋ぐ媒介として>>続きを読む
一気に過去作を振り返っているが、ほんとにきちんとした監督ですね。パワー・オブ・ザ・ドッグ級の女性目線の西部劇の傑作でした。
相変わらず道に迷う、車すら失うアメリカ人の話。見えない目的地、変わらない景>>続きを読む
働き口を求めて北上するウェンディは故郷を持たない。自分の意思で停滞からの脱出を試みた前2作の主人公よりも、切実な現実に迫られている。
彼女は車を失う。ニューシネマ的逃避ではなく、生きるために画面内を>>続きを読む
「悲しみは使い古した喜び」。忘れ難いフレーズ。
ヨラテンゴ好き(11月の東京公演もよかった)かつ温泉巡りが趣味の私にドンピシャの内容で、美しい映像にじっくりと浸ってしまった。夜の森の穏やかさと物悲し>>続きを読む
急に始めたライカートマラソン。デビュー作にして面白いし完成度高い。
八方塞がりのフロリダ。母離れできない男はタバコに火が付かず、家庭のために夢を捨てた父親は拳銃を落とし、結婚後も家庭に関心の持てない>>続きを読む
舞台の映画化だそうで、脚本や演技は良いが、映像的には「室内劇を退屈せず2時間持たせる」以上の魅力が感じられず、これくらいの評価に。
スタンダードサイズを占有するチャーリー(ブレンダン・フレイザー)の>>続きを読む
なんじゃそりゃな映像の連発で、銃のポインタで狙われる場面が特に面白かった。
モチーフは多いけれど、どれも深入りし過ぎていない。オクジャみたいな屠殺の話でもあり、ブレッソンよろしくキリスト教的な深読み>>続きを読む
目指す目標としての青い月が、滴る汗、揺れる光、それぞれの目に宿る炎へ連鎖する
主人公の宮本はジャズを信じ抜き、才能があって努力もする天才。敢えて内面には踏み込まず、好き勝手に暴れさせる事で、彼を王道>>続きを読む
・コヨーテの鳴き声とか、こんな突飛な音の発想どうして出来るんだろう?と思っていたが、即興演奏や実験音楽にこれほど思い入れのある人だとは知らなかった。最小限の音で状況を描く「ウエスタン」冒頭20分の解説>>続きを読む
100周年記念作品に相応しい大ホームランではないが、内野安打で出塁くらいはしてる
社是と言える「星に願いを」を軸としたストーリー、水彩タッチの背景と3Dキャラの融合、伝統に敬意を示すバンビ的相棒と現>>続きを読む
歴代キャラが絵から飛び出し、ディズニー社で記念撮影する短編。
続編や実写化ばかりでイマジネーションが一番足りないのは近年のディズニーでは?とよく批判してきたが、100年分のコンテンツ力でぶん殴ってく>>続きを読む
これは好き嫌い分かれるでしょうね。私はダメでした。
制作の背景はこれ読むと大体わかる
https://note.com/story_study/n/na4dff9fb9db0
ブランディングにアー>>続きを読む
年末モードで昼から飲んだ流れで見に行ってゆったり満足 あんまり書くことがない
・風とか鏡で軽やかに映画してる。捨てられる不条理に振り回されながら、拾えるものは拾って歩く。冒頭で拾うことを咎められた女>>続きを読む
傑作になり損ねた良作…という印象でした。似ている「さがす」や「怪物」よりは好きです。完全なネタバレは避けていますが、展開にはある程度触れています。
▽映像はもう一つ
トンネルに始まり、鳥籠を模した金>>続きを読む
皆さんなかなか手厳しい…!絵画みたいな映像がテンポ良く流れるリドスコ節に身を任せ、バリーリンドン好き世界史も好きなので2回見てしまった。4時間版も楽しみ。
・数字しか残せない虚しきバリーリンドン。バ>>続きを読む
死にゆく母と、看取る息子の最後の1日。退色し、歪んだ世界で、森を歩いたり寝そべったりボソボソ会話したりする。「息子を残すのが辛い母、母が死ぬのが辛い息子」にここまで寄り添う映画もなかなかないのでは。>>続きを読む
90分ワンカットでエルミタージュ美術館を歩き、ロマノフ朝以降のロシアの歴史を追体験する。普通に展示品の紹介があったかと思うと、別の部屋ではそれを集めたエカチェリーナ2世が音楽を聴いていたりする。歴史を>>続きを読む
個人の尊厳を奪った戦争、現在進行形で奪っていく戦後日本への怨念が画面いっぱいに飛び交うお祭り映画。一部シーンを除き作画は肩透かしに感じたものの、水木しげるの魂を映像に込め、鬼太郎を今の時代に「誕生」さ>>続きを読む
「アメリカの罪」がついて回る男。既に出たカード=過去という縛りを意識しながら、勝率を計算するカードカウンティングで生計を立てている。
アブグレイブ刑務所のイメージは、誰もいない軍人刑務所から、昼夜の>>続きを読む
・モノローグを除いて黙るモリー、オセージ族と聖書の言葉を借りるヘイル、ヘイルの言葉を鵜呑みにするアーネスト(黙れと言われても黙らない)、歪んだニュースを伝えたかつての映画。
スコセッシは沈黙してきた>>続きを読む
IMAXレーザーと通常版で計2回鑑賞。
▽総評
ゴジラパートの100点と人間パートの50点の往復で75点。浜辺美波がぶら下がるやつ、褒めている人も多いが自分はダメだった。車両を咥えた姿に「ゴジラが帰>>続きを読む
お前みたいにはならない、と言われた三浦友和が窓を開け、不恰好に雨を浴びる一連の流れで作中の彼と同じ年齢の私は死にそうになった
時間をかけて推敲していきます。メモをとりあえず投稿。
冒頭の息継ぎが全>>続きを読む
山崎貴と向き合う⑤
全然ダメ。
「アルキメデスの大戦」は最悪の状況に向かうドラマをブラックコメディに近い形で描いていた。間の抜けた撮影、脚本、編集が、悪夢的イメージを増強しており、山崎貴の映像が良>>続きを読む