まよいマイマイさんの映画レビュー・感想・評価

まよいマイマイ

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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

ムーンライトのレビューを書いてなかったなんて!

公開時にすごく楽しみにして観に行った作品。
それから久しぶりに昨日見返しました。

やはり1章のマハーシャラ・アリの存在感が素晴らしい。優しい瞳なんだ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.5

評判がいいので劇場で観てきました

予告からして、優しい親戚に預けられたコットのひと夏の物語、てのがわかる。
それはその通りで、その型ではあるんだけれど静謐な物語に、さりげなく胸に残るカットを散りばめ
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蝋人形の館(2005年製作の映画)

3.5

古典ホラーを現代に落とし込んで、スリリングでグロさが絶妙な良作ホラー

100分くらいにもう少しまとめられたらさらによかったような気はする
けど飽きることなく最後まで観た。

つぐみ(1990年製作の映画)

5.0

やっぱり愛しくてたまらない作品。

粗野で意地悪くて口が悪い美少女つぐみを牧瀬里穂以外のキャストでは考えられないほど見事に演じている。

この作品に出てくる旅館や喫茶店を巡る、いわゆる聖地巡礼も流行っ
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BU・SU(1987年製作の映画)

5.0

1987年。
わたしの敬愛する市川準監督作品。
DVD-BOXでしか観られないのが本当にもったいない。

市川準の「東京」の描き方が好きだ。のちに『東京兄妹』という明らかに小津安二郎を意識した作品を撮
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刑務所の中(2002年製作の映画)

4.2

花輪和一の原作漫画を完璧な映画にしている。あの空気感。

いまなら名バイプレーヤーたちが集まった作品になりそうなところだが主演は山崎努。このキャスティングがお見事。
山崎努演じるハナワのぼやくようなモ
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Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.8

劇場公開時に観て以来の鑑賞。
初見時は深田恭子がとても印象に残っていた。菅野美穂は個人的に重い演技が苦手でこの作品でもほぼ印象に残っていなかった。

3組の男女の物語はそれぞれしっかり独立していると思
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

公開時から観ようと思い続けて20年w
ようやく観ました

いま観ると平成カルチャーが懐かしく、そこにチグハグに存在しているビル・マーレイの佇まいが可笑しい
彼だからこそ。

新宿の靖国通り沿いのビル群
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座頭市(2003年製作の映画)

4.0

『BROTHER』あたりから、たけちゃんのナルシスティックな演技がどうもダメで、この作品も公開時はたけちゃんの'やりすぎ'感がいなめなかった。

あれから一回も見返すことなかったけど今日改めて見返した
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

『3度目の殺人』『万引き家族』が個人的にイマイチだったので観る機会を失ってしまっていた作品。

もともと是枝作品は大好きで『歩いても歩いても』『海よりもまだ深く』『奇跡』『海街diary』と大好きな作
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

PART1を復習していざ映画館へ

前作よりもさらに映像に圧倒された。音楽のハンス・ジマーも鉄板。

プロレスで例えるとスターウォーズがWWF(現WWEの旧名称)、ガーディアンズオブギャラクシーがエン
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

PART2公開前に復習鑑賞。
初見時は独特な用語、哲学的なセリフ、多くの登場人物に混乱していまいちわからないまま観ていた。
でもドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映像とハンス・ジマーの音楽で十分に楽しめた。
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.8

ザ!ガイ・リッチーな作品
色々な人物が交錯してオシャレな映像と音楽で彩られるクライムムービー

登場人物が多くてややよくわからなくなってしまい途中から集中して観られなかった

『スナッチ』はそこらへん
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GONIN サーガ(2015年製作の映画)

4.5

敬愛なる石井隆監督作品
最期の作品となった本作。
公開時から数年ぶりに全編通して観た。

はっきり言って映画としてはチグハグで石井美学も感じる場面はない。
石井隆ならではのバイオレンスではなく「暴力」
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

監督の丁寧さが伝わる熱意ある良作。

劇中に音楽が使われることはほとんどなく「会話」や動きが目立つ場面も少ないので眠くなる系の作品ではある。

が、監督の脚本、主演の倍賞千恵子の名演により作品に引き込
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン監督作品はあらすじを読んだり予告を観るとすごく好きそうなのにいざ本編を観るといまいちノリきれないことが多かった。

本作はウェス監督の作風とアニメというのがうまく混ざって、いい塩梅
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悲しみよさようなら(1990年製作の映画)

3.5

80年代の良き雰囲気を残しつつウィノナ・ライダー好きは必見の作品。

大女優となったロキシーが帰郷することになりオハイオの田舎町の人々はその日までに色々と盛り上がる。
15歳の少女ディキシー(ウィノナ
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第9地区(2009年製作の映画)

5.0

アラフィフになって映画青年だった頃のように心から衝撃を受けたり感動して涙することは、もうほとんどない。
愛しい作品や好きな作品には出会えるけど「衝撃」は30年以上なかったかもしれない。

『第9地区』
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スーパー!(2010年製作の映画)

3.5

いまさらながら『スーパー!』観ました✨

ジェームズ・ガン監督だし間違いないだろうと思っていたので安心して観られた。

役者がそれぞれの役にピッタリで、とくに途中からクリムゾンボルトの相棒になるボルテ
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

4.0

本日『BECKY』と続けて一気見!
めちゃおもしろい。

感覚的にはロバートロドリゲスの初期の雰囲気を感じた。

前作に比べてテンポもさらによくポップさも増している。
この手の作品だと既成の音楽をうま
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

4.0

単純にすっごくおもしろい。
特殊戦術を使って次々と悪党を退治していく女性って国家機密とかFBIとか、作品にだいたいそういうのが絡んでるけど、この作品のベッキーは普通の家族の普通の女の子。

謎に強いの
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

エンタメ要素のある法廷ミステリィと思って観に行くと肩透かしをくらう。予告もそれっぽいつくりなので肩透かしをくらう人は多いのでは。

冒頭15分くらい、導入部が素晴らしく期待値高まったが自分もエンタメ要
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愛する人(2009年製作の映画)

4.5

思い入れ含めやっぱり良かった!最近はめっきり感涙することもなくなったが久しぶりに目が潤んだ。

養子縁組について観てる側の気持ちが分かれそうだけど自分はそこまで気にはならなかった。

若くて優秀な弁護
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フォー・グッド・デイズ/母と娘の4日間 ~あなたを守るために~(2020年製作の映画)

3.8

『彼女を見ればわかること』や『美しい人』『愛する人』など初期作品でその作家性を如何なく発揮していたロドリゴ・ガルシア監督。

今でも初期のような、連作短編集のような小粋な作品は撮れると思うが興行的な面
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CUBE2(2002年製作の映画)

1.3

CUBEのスリル感がまっっったくなく、どんどん隣の部屋に入っていく登場人物たちw

ワナもダサくて見てられない

さらにパラレルワールドとか加えたもんだからややこしくしてるけど登場人物が丁寧に説明台詞
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CUBE(1997年製作の映画)

4.0

公開時に観て以来で観ているうちに思い出すシーン多かった。
公開時に観たときはそこまでおもしろいとは思わなかったけど今回久しぶりに観てめちゃくちゃスリルあるし、おもしろかった。

映画中盤の謎解き編あた
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.2

萩原みのりが不機嫌に「どいつもこいつもくだらねえ」って。
そのシーンだけでこの作品は満足。

でも映画としての良さをもっと味わいたかったのも事実。
萩原みのり演じるみのりを追った連作短編集のような作品
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スクリーム2(1997年製作の映画)

3.0

ゴーストフェイスが車を運転するシーンがシュールww

色々と雑になってしまったというか、とっ散らかってしまってる印象

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.2

侯孝賢の現代もの、のなかでは1番好きな作品。

全編にわたり気だるい音楽にのせて、スー・チー演じるヴィッキーがひたすらに魅力的。特別美人に撮っているわけではないがオープニングから一気に彼女に魅了される
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.5

『ナイトメアビフォアクリスマス』に比べたらこぢんまりとした世界だけど、幼い頃に何気なく開いた絵本がトラウマになっちゃう、みたいな味わいがあった

ココラインを可愛いキャラにせず、なんとなく愛着がわく顔
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.2

1992年、ちょうど映画青年だった自分は避けて通れなかった作品。

かっこよかったんだよなあ、これ観て夜の渋谷に繰り出して、映画の話は尽きなくて。

全く内容覚えてなくて見返してみたけど、昔のような想
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

4.2

雪で閉ざされた町や村て設定がまず大好きだ。
『ウィンドリバー』や『ファーゴ』とか。

『シンプルプラン』も常に雪が降り続けている。
ひとつの罪を隠すようにさらに罪を重ね雪が覆っていく。

いつだれがど
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黙秘(1995年製作の映画)

4.0

見事な脚本!

1人の老婦人の死から18年前の事件が浮かび上がってくる。

老婦人の事件で容疑者になるのがキャシーベイツ。その娘にジェニファージェイソンリー。
18年前の事件を追い続けた老刑事にクリス
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ひかりのまち(1999年製作の映画)

4.5

なぜ配信されないんだろうという作品はたくさんあるがこれもそのひとつ。
DVDはあるけど、この作品は出来る限り綺麗な映像で観たい。

ロンドンを舞台にした群像劇。夜のロンドンの明かりをショーン・ボビット
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スクリーム(1996年製作の映画)

4.2

やっぱり安定しておもしろいスクリーム!

若手の監督がホラー愛を炸裂させて撮ったのではなくて、マスターオブホラーのひとりウェス・クレイブンがパロディとブラックユーモアに満ちた作品を撮ったことに意義があ
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

2.3

退屈。

非常に丁寧に描いているとは思うけれど、ハッとさせられるような、ときめくような、目を引くシーンがない。

ただ萩原みのりの主演デビュー作品ということで彼女の歴史を振り返るには必見の作品。

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