まよいマイマイさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

アンチェイン(2001年製作の映画)

3.8

0勝6敗1分のボクサー
アンチェイン梶

リング上でも私生活でも破天荒
そんな彼を中心に
アンチェインにかかわった人たちの物語

ガルーダテツ
西林誠一郎

彼らは現在指導者として
多くのキックボクサ
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

5.0

何度観たかわからない

スティーブカレル演じる鬱病の叔父さんとポールダノ演じる無言を貫く長男との会話のシーン

家族みんなでダイナーで食事をするシーン

叔父さんがオリーブのために全力疾走するシーン
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代官山HORROR 悪魔の棲む街/代官山ワンダーランドHORROR(1987年製作の映画)

1.0

オープニング。
彼女と歩く男が代官山にいつの間にか来てしまったことに怯える!
「明日は満月。血の雨が降るぞ!」
と言い残す。

タレント志望の3人の女の子
メタルバンドに囲まれて大量出血!
寺山修司的
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.3

意味のない単語
無表情な家族
電話
ダンス
ビデオテープ
プッシー
犬歯

猫から身を守れ
ワン!ワン!ワン!

狂ってるけど切ない。

サイン(2002年製作の映画)

3.8

シャマラン作品のなかでも
わりとしっとりとした作品

元牧師のグラハム(メルギブソン)の哀愁おびた表情がとてもいい

信仰の揺らぎ
がとても好きなテーマなので
シャマラン作品のなかで3番目くらいに好き
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.8

胸糞映画好きとしては
たまらない作品です

ファニーゲームが世界一不快な卵が出てくる印象ですが本作は世界一不快なパスタを食うシーンがあります

没入させるようなカメラワークから一転一気に引いて誰かの視
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眺めのいい部屋(1985年製作の映画)

4.8

ジェームスアイボリー監督の徹底した美学が細部にまで見ることができる

初々しいヘレナボナムカーターやジュリアンサンズがとても美しい

オペラ『ジャンニ・スキッキ』のアリア「わたしのお父さん」が印象的
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食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

1.0

バカ映画ではなく
いたって真面目につくっている作品だからこそ愛を感じる

どうしょうもなく苦痛の140分!
なぜ観たのかまったく記憶にないが
とりあえずジュリアロバーツのための
ジュリアロバーツによる
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GONIN(1995年製作の映画)

5.0

「首でも吊るか、足、引っ張ってやっぞ」

「保険効かねえからよ、俺らみたいな商売」

「やべえ!組長守れ!」

「タカシちゃん!遊ぼう!タカシちゃん!」

これだけでたまらない

ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(2010年製作の映画)

4.8

あれから17年の時を経て
村木は歌舞伎町を彷徨う

あのときあったコマ劇場はもうない
変化する歌舞伎町に戸惑う村木

序盤から井上晴美さんと飯島大介さんの壮絶なシーンから始まり歪な姉妹と母親の物語が展
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Khaite FW21(原題)(2021年製作の映画)

4.8

ショーベイカー作品は
街を歩くシーンが印象的

『チワワは見ていた』も
『タンジェリン』も
『フロリダプロジェクト』も。

本作はそんなショーンベイカー監督の魅力が凝縮された約5分のショートムービー
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.2

とても良くできた作品だと思う
デスクトップに埋め尽くされたファイルやデータが不穏さを増して気味の悪さも醸し出している

娘のSNSを見ているのが1人か2人しかいない一方で、人気者と思われる学生には多く
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ゴーストスープ(1992年製作の映画)

4.0

18歳のクリスマスの夜

フジテレビで放送された深夜ドラマ

この作品が自分の人生を大きく変えた

観たことないようなうつくしい映像
ゴーストたちとの交流譚

ネットも何もない時代
録画したVHSを擦
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

2.8

やるかやらないかは別として
森田みたいな雰囲気の奴いたなあ
と懐かしさを感じた

暇なときはパチンコ
ゴミだらけのアパート
かさかさの唇
雑な染め方の髪

グレーの肌着に
安っぽいパジャマを履いて
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オーディション(2000年製作の映画)

5.0

石橋凌、しいなえいひ主演

終盤のゴア描写が話題となる作品だが
そこに至る過程を丁寧に描いていることに好感がもてる

麻美の儚げでこの世のものとは思えない存在感は、しいなえいひという女優が演じたことが
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.8

信じることが力になる

映画、小説、漫画etc...
多くの作品がこのテーマを描いてきた

すり減らした感のあるテーマを
ディズニーは王道のファンタジー冒険もので描いた

特筆すべきは女性主人公を「女
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ザザンボ(1992年製作の映画)

1.5

なにが怖いって
あのポスターが
渡邊文樹監督のよくわからん書き殴りと共に電柱に貼られていた、あのころ。

夕暮れ
電柱
ザザンボのポスター
渡邊文樹の書きなぐり

あの光景は
もう見ることができないの
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ミスト(2007年製作の映画)

4.8

救いのない映画として
必ずタイトルが挙がる『ミスト』
ファニーゲームやダンサーインザダークのほうが絶望やトラウマ感はあるが
今作も意欲的な絶望映画ではある

人間が怖い系でもあるけどクリーチャーの造形
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アリエッタ(1989年製作の映画)

3.2

日本で1番の鬱映画と訊かれたら
アリエッタとこたえます

加賀恵子さんの蒼白くて
か細い身体

「堕ちていく」のではなく
堕ちたからこその
光もあるのかもしれない

が、希望はない。
暗い!
そこがい
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ゲロリスト(1987年製作の映画)

1.0

ゲリラ撮影

奇声
ゲロ

くだらないんだけだど
あの時代の
インディペンデント映画の熱狂を感じる

愛すべき「1点」

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

4.5

アルジェント作品はどれも大好きで
どれかひとつといわれたら
『歓びの毒牙』か
『サスペリア2』
を選びます

サスペリア2は
殺され方のバリエーションが多く
全てが痛々しい

クリスマスに起こる
不穏
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.3

グーシャオガン監督の長編デビュー作品。

2年にわたる撮影はユーニンフィ、ドンシューが手がけた。

ロングショットだけでなく様々なカメラワークが文人・蘇軾を、山水画を現代に甦らせている。

2時間30
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野球少女(2019年製作の映画)

4.8

今年の青春映画は
マウンドの「ど真ん中」

様々な社会問題や
男女格差も背景として描いているが
そこを吹っ飛ばすくらいに
愚直なくらい正直な主人公スイン

スインを演じたイ・ジュヨンの
魂こもった熱演
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ひかりをあててしぼる(2015年製作の映画)

2.7

実際に起きた事件を元にしているが
その点よりも
暴力描写にこの監督の真髄を感じた

この作品に関しては
劇中微かに流れている音楽は
いらないとおもう

暴力描写の素晴らしさ
細かい人物描写は
好印象
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.8

監督の登場人物への目線が
とても優しい

はじっこで観戦している高校野球
表情や会話がキラキラしている

「端っこ」を選んだ
青春ど真ん中の物語

遠く過ぎ去った
ど真ん中の青春と
彼女彼らの輝きに涙
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

憂鬱な日々だった

そこで出会った作品

内容もラストも救いはない

自分には
「人生なんて、人間なんてしょせんそんなものだよな」
と思わせてくれた作品

わたしにとっては
救いの作品

迷子になった拳(2020年製作の映画)

4.0

ミャンマー伝統の格闘技『ラウェイ』を通して描く人間模様

主に2人の選手を中心に描いている

今田監督は2人の選手に想いを寄せることでもなく引いてるわけでもなく
一定の距離感で見つめている

格闘技を
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大阪物語(1999年製作の映画)

5.0

池脇千鶴さんの映画デビュー作

大阪を舞台に夫婦漫才で生計をたてる両親を娘の視点から見つめている

女にだらしない父親を沢田研二が好演

ミヤコ蝶々演じるかつての漫才師が池脇千鶴演じる娘に「父親」と「
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人魚伝説(1984年製作の映画)

5.0

25年ほど前、深夜のテレビで流れているのをたまたま観た作品
暗い画面
情念
白と赤のコントラスト

これほど衝撃を受けた作品はない
思い入れ含めて生涯ベスト1
池田敏春監督、万歳!

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.2

久々に骨太な犯罪映画を観た
あらゆる欲望が絡み合い、暴力の世界を淡々と映し出す
登場人物たちが全員魅力的でまたまた韓国映画の底力を見せつけられた

もう一回観る予定

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

2.3

どのデートシーンもとても楽しそう
とくにIKEAでのシーンは素晴らしい

サマーとは何だったのか
多くの人がサマー的な何かを経験して
大人になり
新たな出会いに向かっていくのだろう

もう一回観てみよ
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.3

王家衛作品のなかで評価は低いかもしれない
自分もそれほど思い入れがあるわけではない
が、見所はたくさんある
王家衛が一貫して描いている「距離」
その距離をわかりやすく数字で表している。

うつくしい映
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.8

王家衛ファンとしては嬉しい演出あり。
『縁は異なもの』が流れるシーンは鳥肌。

おしゃれなポスタービジュアルとは想像できないような家族の地獄
父と息子
兄と妹。